そろそろ論点の洗い出しも一巡したような気がします。次回以降にはまとめをしてもらいたいです。そのためにここでもこれまでの議論を振り返っておきます。
当初の問題意識は小説を分類することでした。世の中には○○小説と呼ばれるものがだくさんあるので、それを整理してみようということです。
小説を分類するためにはまず小説について知らなければなりません。歴史的に見て小説が含みこむものが拡大していることがわかりました。その傾向は現在でも続いており、ライトノベルが様々なジャンルの小説や場合によってはマンガなども取り込んでいるのではないかと考えるようになりました。
そこでライトノベルについて調べてみることにしました。その過程で以下の図式で整理できるのではないかと思いつきました。
具体的な作品や作家を取り上げながら、この図式を説明していくことが今回の調査研究入門の主な作業になりそうです。
それと同時に様々な疑問が生じました。箇条書きにしてみます。
・虚構とはどういうことか
(ベタな読みとメタな読み、わかりやすさと同居させるためにファンタジーや学園という舞台を用いるということの意味、キャラクター)
・他の媒体との関係
・社会的な変化との対応関係(セカイ系)
・出版社側の事情
・読者の位置づけ
どこまで完成に迫れるかわかりませんが、内容が充実してきたように感じます。