しぜんA(2017/02/07)

担当の梁川です。

雪のちらつく薄曇りの日でした。
この日は予てからクラスの中で話に持ち上がっていた「鳥の巣箱設置」計画を実施しました。(前回の1/24にもそれを予定していたのですが、Aちゃんが欠席で、「やっぱり鳥博士のAちゃんがいないとね!」とみんな口を揃えて言いました。その日は雪の降る静かな森を抜けて散策し、いつものように小さな焚き火をして終わりました。)

鳥達は大体11月〜1月くらいにかけて、良い場所を探し営巣するそうなので、今回は準備時間を省き、私の方である程度巣箱の基本形を用意していました。ただ、全てを準備してしまっては、みんながしたことにならないので、出入り口の穴あけや、開閉式の屋根を蝶番で付ける作業などをしました。

しかし、私の算段が甘く、みんなには申し訳なかったのですが、思いの外そうした作業に時間がかかってしまい、設置時間はクラス終わりギリギリになってしまいました。作業は4年目のAちゃんK君がリードして、分担して助け合いながら行いました。直径3センチのドリルで出入り口の穴を開ける作業は力も要り、用心しなければいけない作業なので、リーダー二人だけに許可し、私が補助しました。飲み込みが早く、ドリルの歯が引っかかって止まっても、慌てず逆回転させてゆっくり引き抜きまた削る、を繰り返して最後まで貫通させたのが頼もしかったです。

S君や1年目の女の子3人も、苦労して蓋が取り付けられた時や、紐を通すための穴を細いドリルで開けられた時、嬉しそうにしていました。
「この作業、お腹空いてくるよ〜」と、ネジを力いっぱい締めながら頑張っていたS君のセリフが心に残りました。
また、急ぎ足でAちゃんは餌台、K君は水のみ場も作ることができました。(竹を半分に割ったものを1〜2節分に切ったもの)

「メジロなんかが来るのかな?」とK君。
「ううん、メジロは(巣箱には)来ない。一番来る可能性のあるのはシジュウカラ。でも、一番来て欲しいのは、オオルリだな〜。まだ会えたことが無いから。」とAちゃん。

最後にこの餌台と、巣箱一つを取り付けたところでクラスは終わりました。
帰り道、「今日は思ってたより作業の時間がかかってしまって、センセイの計算違いでごめんね…」とK君に告げると、「ううん、全然!作業、楽しかった!」と言ってくれたので、ほっとすると同時に、嬉しく思いました。

次回は残りの巣箱5〜6個を、校舎周辺や森の中に設置する予定です。初めての試みなので、結果がどうなるかは全く分かりませんが、このワクワク感は確かなものです。