浅野です。
発表で引用するために実際の作品を読み、そこで気づいたことを踏まえて理論を修正するという作業をしています。
これまではライトノベルをファンタジー系とハーレム系の2つに分類していましたが、ハーレム系というよりも日常系とでも呼んだほうが適切なのではないかという考えに至りました。『とらドラ!』のようにファンタジーでもなく多数の異性に囲まれる話でもない作品があることに気づいたからです。
そうすると、どちらの作品群にも見られる恋愛要素について整理しておいたほうがよいでしょう。ファンタジー系は恋愛要素の占める割合が比較的少ないし、その質も精神的や抑制的と言えそうなものです。逆に言うと、日常系では恋愛要素が大部分を占め、その質も衝動的だということです。これは日常系=動物的という結論から迎えにいっています。