春学期の最終回です。
東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2』の続きです。
私小説は現実を写生し、ライトノベルはアニメやまんがなどの虚構を写生するという、大塚英志さんの議論を踏まえて、その理由は効率の問題であると東浩紀さんは論じていました。私小説では現実世界の法則に基づいてストーリーが展開するという暗黙のお約束があるということです。それに対して、ライトノベルでは杖を振れば魔法が使えるといったようなまた別のお約束があると考えられます。
この本に触発されて、キャラクターがどうとか二次創作がどうとか話しているとすぐに時間が経ってしまいます。この夏休みに発表することはできませんでした。冬休みあたりに発表できるよう、秋学期には調整したいです。
発表を楽しみにしています。