最近は議論が同じところをめぐっているような気がします。
思考が停滞していると言えるかもしれませんし、論点がはっきりしてきていると言えるかも知れません。
今回はジェンダーという論点を特に取り上げました。出発点は、ケータイ小説を読むのはほぼ女性に限られるという観察です。少女マンガについても同様のことが言えるかもしれません。
誤解を恐れず単純化するなら、ケータイ小説は身近な登場人物たちの恋愛を中心とした関係性を描いた作品です。そして、先天的か後天的かは別として、女性がそうした関係性を重視する傾向にあると考えられます。
他方で冒険やバトルを好むのは男性が多いとしましょう。そうすると男性向けの作品というものがあってもよさそうですが、実際には見当たりません。それはなぜかと言いますと、冒険やバトルの話であっても、そこに人間関係を読み込むことは可能だからです。
そろそろこれらの論点をまとめにかかりたいです。