1013 山の学校ゼミ(調査研究)

浅野です。

 

笠井潔『探偵小説は「セカイ」と遭遇した』(南雲堂、2008)を参照しました。

 

西尾維新を含む脱本格系作家が高く評価されていました。著者自身も述べているように、その高評価に世代的なねじれがあるのが興味深いです。著者は世代的に新本格以前の本格作家に属するにもかかわらず、新本格世代を飛ばして脱本格を評価しているという点でのねじれです。脱本格作品は現代社会の何かに触れているという評価だと私は感じました。