福西です。
この日は、新しい暗唱を始めました。
べんせいしゅくしゅく
よるかわをわたる
あかつきにみる
せんぺいの たいがをようするを
いこんなり
じゅうねん いっけんをみがき
りゅうせいこうてい
ちょうだをいっす
鞭聲肅肅 夜河を過る
曉に見る
千兵の大牙を擁するを
遺恨なり
十年一劍を磨き
流星光底長蛇を逸す
(──頼 山陽 『不識庵機山を撃つの図に題す』)
川中島の戦いで有名な、謙信と信玄の一騎討ち(の伝説)を題材にした、江戸時代の詩吟です。
このクラスは漢字が好きな生徒が多いので、目に入れて興味が出てくれたらうれしいです。
絵本は、『みどりのしっぽのねずみ』(レオ・レオ二作、谷川俊太郎訳、好学社)を読みました。
平和な森に住むねずみたちが、町ねずみに仮面のお祭の話を聞き、さっそく自分たちでもそれをまねてみます。夜の仮装祭を楽しむ森のねずみたち。しかし仮面をつけているうちに、だんだん自分がもとのねずみであることを忘れてしまいます。
そして仮面をつけていない、ただのねずみのことが「今まで見たこともない大きくておそろしい」生き物に見えてしまい、逃げ回ります。そして仮面を取ってみると、また元に戻ったというお話です。
どこが怖いと思ったかを生徒たちにたずねると、それぞれに違うページを教えてもらいました。また、どの仮面が不気味だったか、など。
最初と最後は同じ絵なのですが、ただ一点だけ「しっぽがみどりや!」という違いを、Ryohei君が指摘してくれました。
残りの時間は、漢字の調べ学習をしました。それぞれに好きな漢字を書いてもらいました。