浅野です。
Sさんは様子を見ているだけでも格段に進歩していることがわかります。2, 3ヶ月前と比べると見違えるほどです。打てば響くようになってきましたし、何よりスムーズに手が動いています。この時期からで間に合うかはやってみないとわかりませんが、自分の中で成長していることは確かです。入試は他人との勝負ということにどうしてもなってしまいますが、学びの本質は自己の中にあると私は思います。
Uさんは返却された模試の答案を見せてくれました。大きくはこれまでと同じ状態です。つまりわからないことはないけれども、実際の問題になると解けていないことが多いという状態です。この状態から脱するにはやはり自分で手を動かして問題パターンに馴染むのが早道です。この冬休みに青チャートを用いて典型的な問題を実際に解くことを求めたいです。友人に「解説を読んでわかった気になっているのではないか」と指摘されたそうですが、まさにその通りだと思います。気になる分野から、もう一段深いレベルの理解に達するように練習に励んでもらいたいです。
>学びの本質は自己の中にある
そう信じる限り、生涯学び続けることができると思います。つまり、そのことを知ることこそ、より大切な学びである、と。
>「解説を読んでわかった気になっているのではないか」
誰もが通る道かも知れません。数学は正解と不正解の違いがはっきりと数字に反映されるので、この時期は努力が正比例的に点数に反映しません。暗いトンネルの中でさまよう気分を味わいます。私自身、高3当時は相当問題を解きましたが、自分の日記には「問題を解き散らしているだけ」と厳しいコメントを残したものです。ゲーテは、「人間は努力する限り迷うもの」と言いました。トンネルの中にいる今こそ、飛躍のための準備を続けていると言えます。あきらめたら終わり、やっているうちに出口は見える、そういう他ないですね。