山下です。
本はたくさんあります。
古典は敬遠されがちですが、10代のみなさんにはぜひ「これは」と思う本を手にして読んでほしいと思います。
世界史の時間に紹介された本でもなんでも、きっかけは日常のどこにでもあるでしょう。
デカルトは、自分の本は最低四回読んでほしいと願いました。
一回目はざっと最後まで読み切ること。
二回目は気になる箇所、わからない箇所に線を引いて読む。
三回目は線を引いたところに注意して読む。
四回目はもう一度最初から最後まで通して読む。
立ちはだかる壁にめげてそれっきりになるのではもったいない話です。
一度目はわからなくてOK、勝負は二度目、三度目以降にあります。
変な言い方ですが、本を読む秘訣は、「わからない」感覚に慣れるのが案外大事な気がします。
わからなくても気にせずに先に進む。しかし、必ずもう一度読み返すことで、どこかで「借りは返す」というスタンス。
さいわい山の学校では古典を読むクラスがいくつもあります。
一人でなく、信頼のおける先生のもと、じっくり丁寧に本を読むことができれば、一人で読む力もやがて身につくことでしょう。