浅野です。
前述の推理クイズがはやっているようで、このクラスの生徒も自作の問題を出してくれました。本に載っていてもおかしくないくらい形になっていて、感心させられました。ネタバレになるといけないので、ここでは紹介するのはやめておきますが。
前回には子どもの体力調査について意見を書いてもらいました。その際、記事には昔の数値を50としたときの今年の数値の割合だけしか書かれていませんでした。自分と比べるために、実際の測定値が知りたいと言われていたので、それを探してきました。普通の新聞にも載っておらず、文部科学省の生データを参照しました。それはただ数値が並んでいる表で、決して見やすくはありませんが、すぐに表の意味を理解し、自分の数値と比較していました。推理クイズにしてもそうですが、「かず」と「ことば」の相乗効果で考える力が養われているのではないでしょうか。
前回の作文では心残りがあったので、もう一度書いてもらうことにしました。そのときの反省を生かして書いてくれました。それでも通して読むとわかりづらい箇所があったので、それを修正したりして推敲を重ねました。
再び帰り際の感想を紹介して終わりにします。
「同じテーマで何回も書くとよくわかっていい。」
大事なポイントとして線を引きたいのが次の二カ所でした。
>推理クイズにしてもそうですが、「かず」と「ことば」の相乗効果で考える力が養われている
広い意味で浅野先生の「ことば」のクラスは「かず」も含んでいるのですね。ブログのエントリーを呼んでいますと、山の学校の「ことば」のクラスは「かず」と「ことば」の区別が判然としないところがあり、私はそれがすばらしいところだと思っています。
>それでも通して読むとわかりづらい箇所があったので、それを修正したりして推敲を重ねました。
これはとても重要なポイントですね。「推敲」は面倒でもやるしかないです。ちょうど英語で言えば、理屈抜きに辞書を引きまくらないと力がつかないようなもので、面倒でもやった者だけが得をする世界です。
その結果として、
>「同じテーマで何回も書くとよくわかっていい。」
このように生徒自身が感じることにつながるのですね。私も小学校時代は、作文をかくと必ず父に見せました。なんども赤線をいれられ、そのたびに清書して再提出を求められました。面倒とは思わず、書き直すたびに心が澄み切っていくのを思い出します。