発表原稿の作成はぼちぼち楽しくやっています。
引用する作品が集まりつつあります。地道な作業ですが、引用があると説得力が増します。
本題からはずれますが、『桐島、部活やめるってよ』に話題が及びました。この作品については、キリシマ＝キリストだと解釈し、その桐島が犠牲になることで、スクールカーストと呼ばれるように階層が分離しているクラスに階層を超えた出会いが生じ、かすかな希望が生じるといった評論がなされています。しかし実際に小説を読んでみると桐島にそこまで大きな役割を担わせるのはどうかなと感じました。映画版ではもっと桐島の存在感が大きいようですが。小説では同じ時間を別々の人物からの視点で描くことができるのに対して、映画ではそうした手法が難しいために桐島という軸が採用されたのではないかなどと話し合いました。