0625 調査研究入門

大塚英志『キャラクター小説の作り方』のまとめとも言える部分を検討しました。

 

このまとめの部分はややこしかったです。それというのも現実と虚構を論じているからです。虚構を写生するライトノベル(キャラクター小説)ですが、それでも現実を描く文学たれと筆者は主張しているのです。さらに、そもそも明治期に近代小説が形作られた際には、現実を写生するという部分と虚構を写生するという部分が混在していたとのことです。新しい現実に合わせて新しい言葉を導入し、その新しい言葉で新しい現実を描写したということです。素朴に考えると客観的な現実が存在してそれを言葉で描写することになるのですが、逆に言葉によって現実が規定されるというように考えることもできます。このあたりは哲学的な議論に通じます。