浅野です。
国語や社会の試験で使える実践的なテクニックをお伝えします。直接数学とは関係ありませんが広い意味の論理に関わると言えます。
「多国籍企業とはタックスヘイブンを活用して法人税を免れる企業のことである」と「多国籍企業は操業している国の文化や産業を破壊するとして批判する人もいる」という記述を比較すると、仮に内容を知らなかったとしても後者の方が正しいという予想ができます。前者の記述は「すべての○○は〜である」という全称命題であるのに対して、後者の記述は「ある○○は〜である」という特称命題です。今回の問題ですと、前者は少しでも法人税を納めている多国籍企業を挙げれば反証できますが、後者はすべての人がそのような主張をしていないことを示さなければ反証できません。
こうした試験テクニックは知っている人は当然のように使いこなし、知らない人は知らずに余計な苦労をしがちになるところです。