オンラインのみ 『西洋古典を読む』(対象:中学~一般)
水曜18:40~20:00 講師:山下 大吾
『アエネーイス』(ウェルギリウス、岡道男・高橋宏幸訳、西洋古典叢書)を読み進めています(2019年1月〜)。現在読んでいる個所については、お訊ね下さい。
途中参加を歓迎します。
第10歌前半は、パッラスの死。後半は、ラウススとメーゼンティウスの死。
第11歌は、カミッラの死。
第12歌は、トゥルヌスの死。
この最後のトゥルヌスの死は、パッラスの死が引き金となっています。知る人ぞ知る、『イーリアス』の本歌取りです。
アエネーアスは、命乞いをするトゥルヌスを、いったんは許そうとします。しかしその時、トゥルヌスがパッラスを殺して奪った、バルテウス(剣帯)が運命的に光ります。するとアエネーアスは、
「これはパラスの一撃だ。パラスがおまえを生贄とし、罪に汚れた血により報いを果たすのだ」(岡・高橋訳)
と言って、トゥルヌスに剣を埋め込みます。
その不協和音のようなラストは、圧巻です。
現在のテキスト:
『アエネーイス』(ウェルギリウス、岡道男・高橋宏幸訳、西洋古典叢書)(2019年1月〜)
クラスの様子や、テキストの進捗度はこちらをご覧下さい→ ●「西洋古典を読む」ブログ記事
これまで扱ったテキスト:
『人生の短さについて』(セネカ、茂手木元蔵訳、岩波文庫)
古典は、付き合う時間が長ければ長いほど、読者にその価値をもたらしてくれます。古典がクラシック(第一席)と呼ばれるゆえんを、ぜひ多感な時期から体験してください。大人の方の参加、zoom参加も可能です。