オンラインのみ 『漢文講読Ⅱ』クラス

📖『史記會注考證』

 水曜 20:10~21:30 講師:斎藤 賢

本講座では『史記會注考證』をテキストに、受講生の方とともに古今日中の注釈を手がかりとして『史記』を読み解いていきます。

現在は、老子韓非列伝の老子の部分を読み進めております。老子の部分を読み終わった後は韓非子の部分を読む予定です。

<冬学期までのクラス紹介(2023-2-13更新)>
史記會注考證』巻八十六・刺客列伝の荊軻の箇所(p20)から開始しました。2023年2月現在、荊軻の部分を読み進めており、冬学期でちょうど読み終わるくらいの進度です。

<秋学期までのクラス紹介(2022-08-08)>

これまで、呂不韋列伝・魏公子列伝・平原君列伝・春申君列伝といった、戦国時代後期の戦乱の世を鮮烈に駆け抜けた英雄たちの伝記を読了しました。今学期は戦国後期から時代を遡り、春秋から戦国中期までの人物の合伝(伝記集)である孫子呉起列伝をテキストにします。

本列伝は古代中国の三人の兵法家、孫武・孫臏・呉起の事績を記しています。孫武は日本においても有名な兵法書『孫子』で知られており、春秋時代に呉の将軍として活躍したとされています。また、その子孫とされる孫臏は戦国中期の斉に仕えて、当時最強であった魏を桂陵・馬陵で打ち破ったとされ、また1972年に山東省臨沂県銀雀山で孫臏に関わる兵法書が発見されたことで一躍脚光を浴びました。また、孫子と同じく兵法家として名高い呉起は、戦国前期の魏や楚に仕え、兵を用いてはかの名将司馬穣苴でさえも及ばないと評されています。