山の学校では、下記の要領で学びの夕べを開催致します(無料)。今回は山崎和夫先生をお招きし中学生向けに数のお話をしていただきます。

表題のテーマに関心のある方なら、どなたもご参加いただけます。電話、FAXまたはE-mailにてお申込み下さい。→こちら
event2015-1manabi
タイトル:「自分で考えて答えを見つける体験を!」
サブタイトル:「自力で考えて何かの法則を発見し、本当にそれを理解できた時のたまらない達成感・満足感を!」
講師:山崎和夫(京都大学名誉教授。湯川秀樹門下で京都大学基礎物理学研究所助手を経て、西ドイツ(当時)のマックス・プランク物理学研究所でハイゼンベルクとともに約10年間研究を共にされた)。
日時:2015年1月31日(土)午後1時半~4時半
場所:北白川幼稚園第3園舎(606-8273 京都市左京区北白川山ノ元町41)
対象:中学生以上(内容に関心を持つ小学生の参加も可)
内容:

「今日のお話は入試などにはお役に立ちません。本気で考えていては入試などではとても時間がなくて間に合いませんから。そこでは問題の正解が覚えた記憶から即座に判断する能力が求められているからです。入試でなくても、インターネットやスマホで知りたい答え(情報)は考えなくてもすぐに手に入る時勢です。しかしだからこ敢えて私は自分で考えて疑問に対する正解を見出したときの、すばらしい喜びを味わってほしいのです。それは人生において、いつか教えられたことを覚えるだけの人にない、大きな成果に結びつくかも知れません。

前置きが長くなりました。上記のような趣旨で、ほとんど何も記憶していなくても、最小の予備知識で考えられる算数の問題を選んでみました。問題として1桁の整数で割り切れる大きな数、例えば任意の10桁の数が、2,3,4,5,6,8,9(7だけは例外)で割り切れるか(つまり倍数になっているか)をいちいち割ってみなくても、正しい答を与える法則を自分で考えて発見することを選びました。2,5,4当たりから始めて、次に8を考え、なぜその法則が常に正解を与えるかを、論理的(数理的)に証明することを考えさせます。ここまでは考える気さえあれば多くの人がついてくると期待します。

これからが正念場で、次に3の場合を今学んだやり方の延長で考えてもらいます。これはかなり難しくなります。3の場合の法則は、どこかで聞いて知っている人もいるでしょう。私もたぶん中学生の頃学んで、今まで何度か使用したことがあります。しかしその法則がなぜ常に正解を与えるのかを、自分で確かめたことはありませんでした。ようやく2年ほど前になってなぜその法則が正しいのかを理解したくなって、自分で考えて証明できました(今日のようなお話をするためもあってです)。3がわかれば6,9は簡単です。」

【お詫びと訂正】
ポスターの方の案内で、日時が「13:00から」となっておりました。正しくは「13:30から」となります。お詫びいたしますとともに、謹んで訂正いたします。
(上記ポスターは訂正版です。)