漢文講読Ⅲ

 オンラインのみ 『漢文講読Ⅲ』

 📖 『古代漢語』(王力、中華書局)

 火曜18:40〜20:00 講師:斎藤 賢

<2024年度>

引き続き、王力『古代漢語』(現代中国語による解説つきのテキスト)で学びます。

授業では、テキストの原文を読みあげる際は、現代中国語と訓読方式のどちらでもよい、としています。ただし、現状では受講生のかたが訓読方式を希望しておられるため、実質訓読で進めています。

また、テキストに付されている注釈は現代中国語で書かれていますが、原文を分かりやすく解説するという注の形式であるため、さほど難しい文章ではありません。そのため、高度な中国語能力は必要ないかと思っております。

なお、春学期の初回は「淮陰侯列伝」の個所を扱います。参考に『史記會注考證』や『漢書補注』などを用います。

<2023年度>

『漢文入門』しばらく読み進めた後、中国語で書かれた漢文の教科書、王力『古代漢語』で漢文への理解を深めています。春学期は、孟子文選を読んでいます。この教科書は、現代中国語で漢文を勉強する場合とても有用です。


<それ以前>

今学期はまずは小川環樹・西田太一郎著『漢文入門』(岩波全書)をテキストに授業を進めていきます。本テキストは四部分に分かれ、第一部は漢文の文法的構造の概略の解説、第二部・第三部では漢代・唐宋の文章の読本、第四部では漢字の形・音・義の概述となっていますが、本講座では、漢文に慣れ親しみ、漢文に対する理解を深めることを目的として、第二部・第三部の部分を中心にいくつかの例文を読み進めていきます。本テキストの例文は原文(返り点つき)に訓読と充実した解説がついており、漢文法を学び、これから実際に漢文を読んでみよう、という方にとって最適のテキストの一つでしょう。

授業については、受講生には事前に課題文を予習してきてもらい、授業時にはまず訓読→現代日本語訳の順で読んでいただき、そのあと講師が解説するという形式をとります。