京都 山の学校|新しい学びの場

山の学校は学校法人北白川学園による小学生から大人を対象とした学びの場です。ゼミ形式のクラス、語学クラスも充実。

「巻頭文」の記事一覧

山の学校の学びをめぐって──古典をめぐる随想──

山下太郎 日ごろ園児たち(年長児)に俳句を教えていて実感することは、子どもは古典が好きだということである。二週間に一句のペースで芭蕉や蕪村、一茶の俳句を紹介し、全員で復唱する。正座し、黙想するところから俳句の時間は始まる […]

文学部で学んだこと――100年先の世界のために――

山下太郎 私は英文科四回生の秋、思い切って西洋古典文学に専攻を変える決意をした。岡道男先生(当時の主任教授)のおられた研究室は、今はなき煉瓦造りの旧館二階にあった。専攻変更のお願いをするため、おそるおそる先生の部屋の扉を […]

新たなる挑戦――山の学校6周年目を迎えるにあたって――

山下太郎 今の教育はどこかおかしいのではなく、もはや狂っていると言った方がよいのではないか(私たちが目を覚ますという意味で)。学ぶ者(本来教える者も学ぶ者のはずだが)は、真の学びの喜びを味わうことなく、試験のため、受験の […]

「勉強が出来る」ということ――行いて余力あらば即ちもって文を学ぶ――

山下太郎 日本では「勉強が出来る子」と言えば、試験で成績の良い生徒のことを意味するが、同じ言葉を世界の中で用いれば、それは「学校に通って勉強できる恵まれた環境にいる子ども」を意味する。世界広しといえども、日本ほど長時間「 […]