ラテン語を学びながら、年を越しましょう!

福西です。以下、ラテン語のすすめです。

山の学校の「ラテン語初級文法クラス」(オンラインにも対応)は、4月・9月・12月にそれぞれ開講します。テキストは 『ラテン語初歩(改訂版)』(田中利光、岩波書店)です。

この教科書の特徴は説明が簡潔であることに加え、練習問題も癖のない平易なもので構成されている点です。初版には練習問題が各課10問ずつ載っていましたが、現在の改訂版では半分の5問ずつとなっています。解説も練習問題も最低限必要な量にとどめたい──その代わり挫折せず最後までやりぬいてほしい──という著者の強い意図をくみとることができます。

簡潔さを旨とする教科書は独習には不向きですが、よい先生について習うなら最適な教材に早変わりします。ラテン語は一般に難しい言語とみなされ途中で挫折する人が少なくありませんが、この教科書のように文法の要点を最小限にまとめ、練習問題も平易なレベルにとどめたものを使い、先生の温かい励ましを受けながら予習復習を継続すれば、無理なく教科書を最後まで学び通すことができるでしょう。(講師は、山下大吾先生と堀江卓弘先生です)。

そこまでたどり着けば、晴れて原典講読に挑戦可能です。山の学校では複数の講読クラスが用意されていますので、「どれにしようかな」とワクワクしながら文法を学んでください。私もキケロー、カエサル、セネカ、ウェルギリウスの講読クラスを週末に開設しています。

大人の学びは旅行と似ています。一人でも旅はできますが、ガイドの案内があれば旅の密度ががぜん濃くなるでしょう。信頼できる先生や仲間と一緒に語学に励む、又は一冊の古典作品を最後まで読み通す時「脱日常」は可能となり、自分自身を見つめ直す新しい鏡を手に入れる機会が得られます。ラテン語にかぎらず、山の学校ではひとり一人の学びに寄り添ったアットホームなクラスばかりです。ぜひこの機会に新しい自分の可能性に挑戦してみてはいかがでしょうか。

(山下太郎)

12月7日(土)から、堀江先生の『ラテン語初級文法A』が開始。

ぜひお集まりください。

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