『ことば』

  『ことば』

『ことば1年』        金曜 17:30〜18:30 講師:加藤千佳
・『ことば2〜3年』 水曜 17:30〜18:30 講師:加藤千佳
『ことば4〜6年』 水曜 16:20〜17:20 講師:加藤千佳

あらゆる学びの基本となる、「ていねいに読むこと」を応援します。一冊の本を最後までじっくり読み通せば、たくさんのことがわかります。その楽しさと実感すれば、おのずと読むことが好きになるでしょう。

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2024年度の各クラス情報

『ことば1年』

本を読むことを応援します。最初は絵本や紙芝居の読み聞かせをメインに行い、文字が読めるようになった段階で、講読(みんなで順番に音読し、先生が解説を加えていく)に取り組みます。

秋学期から、『ポリーとはらぺこおおかみ』のシリーズ(ストー、理論社)を読む予定です。

『ことば2~3年』

秋学期から、『エルマーのぼうけん』(ガネット、福音館書店)を読む予定です。

『ことば4〜6年』

『獣の奏者』を読んでいます。「決して人に懐かない」と言われる獣と心を通わせる、一人の少女の物語です。

作者の上橋菜穂子は、国際アンデルセン賞を受賞した児童文学の巨匠です。架空の国を舞台にしたファンタジーであるという点では、春学期に読んだ宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と共通しています。しかし『銀河鉄道の夜』が幻想的な世界観をあえて押し出す作品であるのに対し、『獣の奏者』はどこまでもリアルさを追究する作品です。自然の恐ろしさや驚異的な美しさ、主人公の喜び、悲しみ、痛みが、作者の精緻な筆によってどこまでも現実に広がっていきます。

また本クラスでは、主人公・エリンの10歳から20歳までを描く「闘蛇編」「王獣編」を扱う予定です。しかしこの作品は更に「探求編」「完結編」へと続き、そこでは大人になった主人公が、37歳で死を遂げるまでの壮絶な物語が刻まれています。この後半の二編を除いたのには、生徒の皆さんがこれから心身共に成長されてからの方が、よりリアルにより深い感慨をもって物語を受け取れるのではないか、と考えたからです。またこの「続き」の存在が、読書を生涯の友としていくための一助となることも期待しています。