0611英語一般

浅野です。

英検に向けた取り組みは今回でひとまず終わりです。

いつも通り語彙の確認をして,英作文の添削をしました。よくしてしまいがちな誤りがいくつかあったのでご紹介します。どこがおかしいかみなさんもいっしょに考えてみてください。

In Kyoto, where I live in, it is very hot in summer and very cold in winter.
(私が住む京都では,夏はとても暑く冬はとても寒い。)

これは関係代名詞と関係副詞の用法ですね。関係詞ということで元の文に直すと,”I live in Kyoto.”と”In Kyoto it is very…”です。ということは”Kyoto”が共通していてこれを消す代わりに関係詞を用いるので,正しくは”where”ではなく”which”です。あるいは元の文の”in Kyoto”を共通とみなして,”where”のまま”in”を削除するかです。

They use the names (shikona) during they play sumo.
(彼らは相撲をする間はその名前(しこ名)を使う。)

これは変だと思わない人も多いのではないでしょうか。そうでしたら”during”が使われている場面をよく思い出してください。例えば”during the summer vacation”ですね。そう,”during”は後に名詞を伴うので前置詞です。ということは”during (their) playing sumo”とでも直せばよいわけです。それが嫌なら”while they play sumo”とすればよいです。”while”は「~する間」という接続詞なので,その後に主語と動詞がきても大丈夫です。

After they quit to play sumo, they become coaches.
(彼らは相撲をするのをやめた後,指導者(コーチ)になる。)

“quit”のかわりに”stop”や”give up”を入れてみるとどこが誤りかわかりやすくなります。”to play”ではなく正しくは”playing”です。to不定詞と動名詞の違いです。究極的にはそれぞれの動詞についてどちらを取るのか(あるいは両方取るのか)を覚えるしかありませんが,大まかな傾向はあります。その違いが最もよく表れるのは次の文です。

I forgot to mail the letter.
I forgot mailing the letter.

これはどちらも正しい文です。さてどう違うのでしょうか。上は「私は手紙を出し忘れた。」というよくある状況です。それに対して下は「私は手紙を出したことを忘れた。」となり,返事がなかなか来ないので手紙を出したことさえも忘れてしまったというような状況です。つまり,to不定詞は原則として未来のことを表し,動名詞は過去のことを表します。”quit”, “stop”, “give up”などのやめる系の動詞については,何かをやめるということは過去にしていたことをやめるはずなので動名詞です。逆に未来のことを望む”want”や”hope”はto不定詞ですね。

細かい部分の話で頭が痛くなります。学校で習うような文法がこのように実際の場面で使われるのだなという感覚をつかんでもらえればと思います。