浅野です。
今回もやはり高度な質問でした。
すべての生徒がその事実を知っているわけではない。
( ) ( ) student knows the fact.
「~わけではない」を日本語にしようとすると悩みます。英文法に熟達した人が見ればこれは部分否定の話だなとわかります。例えば「すべての生徒がその事実を知っている」という文に対しては二種類の否定が考えられます。一つは「すべての生徒がその事実を知らない」です。これは全部否定や完全否定と呼ばれます。もう一つは「すべての生徒がその事実をしっているわけではない(知っている生徒もいれば知らない生徒もいる)」です。これが部分否定です。
その部分否定は”not all ~”, “not every ~”, “not always ~”といった表現になります。さらに上で引用した問題が難しいのは、( )の後がstudentになっていることです。よって全員をひとまとめにする”all”ではなくそれぞれを個別に取り上げる”every”を用いて、”Not every student knows the fact.”が正解だと思います。