5/13 高校英語

こんにちは上尾です。
5月13日の英語は、テスト対策も踏まえ
改めて時制、特に完了形の時制についての確認を行いました。

時制ということを考えると、国・ことばによって「時間」というものの
捉え方にこれほどまでに違いがあるのかとはっとさせられることが多いですが、
英語の完了形の時制もそのひとつです。初めてこれを習ったときにずいぶんと
戸惑った記憶が私にもあります。

まずは基本として、現在の時制というものをはっきりさせねばなりません。
これは「その文が話されているとき、書かれているとき」です。
英語の問題ばかり解いていると、この辺りがなんだかあやふやになりますが、
基本的には、このように理解しておくべきと思います。
それにたいして、過去の時制は、「話をしているより昔のこと」です。

さて現在完了形は、この現在と過去をつなぐ表現です。
「過去に行ったこと・経験したこと」の影響を、
今話している「現在の自分」が「持っている」ということを表すわけです。
つまり、この時制では或る程度「現在の自分」のことを言っているわけです。

例)「私はインドに行ったことがある」。
まず、過去にインドにいたという経験があります。
この過去の事実だけを伝える場合には過去形を使います。
“I was in India”です。
しかし現在完了形では、その経験を「現在の自分」が持っていることを言う
必要があります。したがって“I have”で表現を始めます。
そこに「かつていた」という経験を示すための“過去分詞”が加わります。
“I was in India”の“was in india”の部分を、“been in India”と
変形させて利用します。その結果
“I have been in India”、つまり「インドにいたという経験を、私は
今持っている」=「私はインドにいたことがある」となります。

こうした完了形の基本を抑えておけば、過去完了、未来完了でも応用
することができます。問題は「過去」と「現在」の二つの時間上の関係を
的確に捉えることです。授業では、このために、いくつかの例文について
タイムラインを描いてもらい、それから文を作成してもらいました。
手間はかかりますが、時制をきちんと使えるようになるためには、そうした
イメージを捉えることも必要ですので、大事な作業であるかと思います。