浅野です。
うれしい報告があります。Sさんは希望の大学に合格しました。今だから正直に申しますと、秋に推薦入試の準備をしているときには厳しい状況だと感じていました。それがわずか2, 3ヶ月で見違えるほどに成長し、その努力も報われてよかったです。それまで数年にわたってコツコツと勉強してきたおかげで文法や構文の理解ができており、自分の頭で考えるという習慣が身についていたからこそ、ここぞというところで底力を発揮できたのだと思います。
やはり単語や熟語を知らなかったために間違えたという問題が大半を占めていました。次回からは全3回の予定で英語の基礎の確認をします。
Yさんはいつも自分で考え尽くした質問をしてくれます。今回は次の文の意味がわかりづらいとのことでした。
We passed the church on our way to school.
いつものように動詞と主語を聞くと、それぞれ”pass”, “We”と答えてくれました。それでは補語や目的語はあるかと尋ねると、悩んでいる様子でした。そういったときの考えるコツを伝授しましょう。前置詞とセットになっていない名詞は必ず主語か補語か目的語になります。ということで”the church”が目的語になります。”pass”には自動詞と他動詞の両方がありますが、ここでは後者というわけです。ここまでわかるとあとは意味が取れました。「私たちは学校へ行く途中で教会を通り過ぎた。」です。
Nさんは関係詞がかなりわかるようになったけれども、”where”や”when”と”which”の使い分けと、”~ever”の理解が曖昧だと自己申告してくれました。関係詞は非常に重要なので今回は次の単元には進まずもう一度関係詞について学ぶことにしました。
“where”(関係副詞)と”which”(関係代名詞)の使い分けについても、元の2文に分けることができればすぐに理解できます。例えば
This is the place where I first met her.
という文でなぜ”where”を使うのかを考えてみましょう。この文を元の2文に分けると
This is the place.
I first met her at the place.
となるので、2文目の”the place”を消して、1文目の”the place”の直後に”which”を入れてつなげると、
This is the place which I first met her at.
となります。これも正しい英文です。文末の”at”を関係詞の直前に置くこともできます。
This is the place at which I first met her.
そして”at which”を”where”に置き換えると最初の文になります。公式風に言うと、”where”=”at[in, on…] which”です。
より正確に考えるなら、最初の文を元の2文に分ける際に
This is the place.
I first met her there.
として、”there”を消して”where”を先行詞”the place”の直後に入れることになります。
>Sさん
おめでとうございます。コツコツ努力を続けることで、大きく前進することが出来る、という事実を身をもって証明して下さいました。合格という切符を手に入れただけでなく、今後の人生の節目節目で、自分を奮い立たせることのできる経験を積まれたことになると思います。
合格してもなお、四月以降のことを視野に入れて、今まで同様、丁寧に英語の勉強を継続する気持ちを持っておられることが、Sさんのまじめな性格をよく表していると思います。
>Yさん
日頃接する英文について、いかによく考えて読もうとしておられるか、よく伝わってきます。Sさん同様、コツコツ努力を続けておられるので、これからの飛躍が楽しみです。
>Nさん
1を聞いて10を知るタイプだと拝察します。関係詞をしっかり学ぶことによって、英語全体の見え方がきっと劇的に変わってくると思います。学ばれたことを次に生かすため、何度も考え、また、深く考え続けてほしいと思います。