岸本です。
今日のクラスは、昨年末の補講という形で行われ、
前回要望のあった仮定法について、取り組みました。
「if + S + 過去形, S’+ 助動詞の過去形 + 動詞の原形」という仮定法過去の原則はよく覚えていて、事実とは違うことや起こりそうに無いことを述べるとするその意味も訳出できていました。
基本的な事柄は十分理解できていると思います。
間違いがみられたのは、条件節の慣用表現や書き換えでした。
特に「~がなければ」という条件節については、”if it were not for ~”や”but for ~”, “without”などが慣用表現としてよく用いられます。
これらは覚えておく他無いのですが、実際の英文においては、条件節から主節まで、文法書どおりに出てこない場合もかなりあると思います。
特に長文の場合は、それまでの流れを受けた上で、「~するのになぁ」という仮定法が使われることもあるでしょう。
つまり、仮定法として重要なのは、形式的に条件節の有無を確認するだけでなく、それ以上に文章の流れを掴むことです。
基本として先に挙げたような構文を覚えることは重要ですが、その型にはまって、ifや条件節が無い(あるいは書き換え、省略)された仮定法が見えなくなってしまうことは避けたいところです。
基本は押さえつつ、その用例も視野に入れた上で、英文の流れを掴むという点では、仮定法はそれを意識しなければならない点で、いい英語の勉強になると思います。
そのような視野を持つよう強調しながら、それぞれの問題を解答、解説していきました。
次回は、この続きとして発展的な問題に挑戦し、その後で実際の長文にもチャレンジしたいと考えています。
くしくも一つ前のエントリーで上尾先生も仮定法を取り上げておられました。日常生活を振り返ってみても、仮定法はしょっちゅうつかっています。だから、英語でも当然仮定法に出会う頻度は高いはずです。先生がされているようにきちんと基礎を押さえた場合、でくわすたびによい復習ができるわけですが、基礎をあやふやにしていると、でくわすたび、自分の不勉強を思い知らされます。その差は想像以上に大きいので、基礎を侮るなかれ、といいたいわけです。