浅野です。
Sさんにはまずセンター試験の感想を聞きました。すると、時間をかけて取り組んだ箇所はできたが時間が足りなかったところはできなかったという答えが返ってきました。結果の数字そのものは満足できるものではありませんでしたが、自分のやるべきことはやってくれたと私は思います。
今回は受験予定大学の過去問へと移行しました。こちらは時間制限がそれほど厳しくないので比較的取り組みやすいです。結果も伴っていました。本文の内容と合致するように与えられた書き出し文に続くべき英文を選択する問題に苦労したとのことでしたので、そうした問題を解く際のコツを伝えました。内容を吟味するのはもちろんのこと、形にも着目するとよいのです。続くべき英文が動詞で始まっているのかそうでないのか、動詞で始まっているとしてその時制や三単現のsがあるのかないのか、などに着目するのです。また、接続詞の意味をしっかりと取ると内容が見えてきます。”so”は見落としがちですが立派な接続詞です。”~ so …”という文があれば「~、だから…」という意味です。文脈によっては「…のために~」とも訳せますが、論理関係は同じです。この”so”は”so that”の”that”を省略したものだと考えられます。
Nさんにはその前の回の範囲の宿題を渡すことにしています。ということで前回に渡した前々回の範囲の不定詞の宿題を確認することから始めました。次のような文を日本語に訳すときに困っていました。
To know is one thing, and to teach is another.
「一つのことを知ることは教えることと別だ…?」と最初は答えてくれました。何となく意味はわかるような気がしますが、英語の訳としてはすっきりしません。とにかく基本に戻って主語と動詞を指摘してもらいました。この”and”は文と文をつないでいるので、2つの”is”が動詞です。主語はそれぞれ”To know”と”to teach”です。文型はどちらもS+V+Cです。つまりS=Cの関係が成り立っています。これらを踏まえて訳すと、「知ることは一つのことで、教えることは別のことだ(知ることと教えることは別物だ)」となります。英語はとにかく主語と動詞を把握することです。
>Sさん
気持ちを切り替え、二次に向けて着々と準備をされている様子が窺えます。一次の広範囲な学習から解き放たれ、英語の学習にも集中できるはず。今は出会う英文、英単語と「一期一会」の気持ちで接してもらいたいと思います。つまり、「この単語、この構文が出題されるのだ」と自分に言い聞かせながら、集中力を高めていってください。試験直前の10分間も勝負できるように。そこで手にしている教材や資料から、実際に出題される可能性は少なくありません。
>Nさん
深い意味で「よいミス」をしてくれました。ありがちなミスというのでしょうか。きっと先生の説明を聞いて、ハッと気づくことがあったはずです。その気持ちを絶対忘れないでほしいと思います。「ここからやればいいんだな」と実感してもらえたら、あとはその道を信じて歩き続けるだけです。