岸本です。
生徒さんと私の都合で、2週連続で休講となってしまいましたが、今日、補講という形で久々に生徒さんと顔を会わせることができました。
今年最後のクラスは、生徒さんが学校で課題としてだされた本の読解を、一緒に行いました。
最後に、たくさんの英語を読めて、私としては楽しいクラスになったと思います。
学校の課題で出されていたのは、映画で有名なあの「パイレーツカリビアン」です。
その第7章を今回は読んでいきました。
方式としては、まず生徒さんに一文ずつ英文を読んでもらい、続けてそれに日本語訳をつけてもらいます。
そして、私からそれについて、文法的な説明や場面状況などを尋ねていくというものです。
英文自体は決して難しいものではなく、生徒さんもほとんどの部分ですらすらと訳してくれました。
ただ、会話文が主体ということもあって、省略や場面状況の把握がしにくいところでは、少しつまり気味でした。
今回の読解に挑戦してもらって、単語の変化と、省略されている部分の読みという2つの弱点が見つかりました。
前者は、不規則に時制変化する動詞の過去形から、原形をパッと思い浮かべられないというものです。
これは、一つ一つ覚えていくものなので、これから注意していくようにとだけ伝えました。
後者は、省略されている時の訳し方が問題でした。
基本的には省略されている部分は、以前に言及されていることなので、文章全体の流れがつかめていれば、ある程度復元可能です。
それを意識して、省略の部分を訳してもらうように、アドヴァイスしました。
これによって、場面状況の把握も意識的に行えるようになってくれると、長文の読解はたやすくなるでしょう。
およそ一時間半で三ページほどの英文を読むことができました。
私の解説や、音読の時間を考慮すれば、一時間でもっと多くの英語を読める力が、生徒さんにはあると、私は考えています。
これで、少し自信をつけて、少しずつ長文に慣れていって欲しいと思います。
それについては、浅野先生が企画している読書会にも、ぜひ参加するよう勧めています。
ともあれ、今年はこれが最後のクラスとなりました。
来年には、恒例の単語の確認によって、語彙力や単語の変化を自らのものとしながら、長文読解にも、もう少し時間を割ければ、と考えています。
とりあえず、次回は1月13日、テストの見直しをやる予定です。
それでは、良いお年をお迎えください。
>本の読解
徹底した精読。おそらく今の大学生もこれだけみっちりと英文を読む機会はないだろうと思われるやりとりだったと感じました。いわゆる流し読みの技術を身につけるためにも、じっくり正確に読む練習を積む必要があります。A地点からB地点への「移動」という観点で言えば、車の方が自転車や徒歩に比べて効率的です。しかし、人間にとっては歩くことが移動の基本になると思います。しかし、現代人は歩かなくなって久しいです。同様に、今の時代はおしなべて、じっくりと英文を読まない(読めない)ようになっていると感じます。本当の意味での「基本」を大事にしてくださっていると感謝します。