こんにちは上尾です。
今日も主に”A Wizard of Earthsea”を読み進めました。
現在は一時間の授業で、だいたい一段落分の意味をしっかり取れるようにと読んでいます。まず生徒とは、自分で家で事前に目を通してきて、わからない単語をピックアップしてくることを約束しています。もちろん自分で辞書を引いて調べるところまでいければ立派ですが、今のところは、もっと本を気楽に手にとってもらえることを優先するということで、このような約束に留めています。ピックアップしてきた単語の意味は、授業内で、私が解説します。それをもとに、”A Wizard of Earthsea”用の単語辞典を作ってもらっています。この本を読むのに必要な単語の意味を集めたオリジナル辞書のようなものです。さて、一冊の本を読むことの利点としては、やはりひとつに、何度も同じ単語を、特定の文脈の中で目にすることで、その意味を具体的な仕方で身につけることができる、ということがあるかと思います。単語帳や例文とはまったく違って、ひとつの物語の中で使われている生きた言葉は、やはり印象も違ってくるのではないでしょうか。物語のイメージなどと一緒に、そうした言葉を身につけてもらえるだろうと考えています。
さらにこうした単語だけではなく、文法に関しても同じことが言えます。今日読んだ箇所では、関係副詞のwhenが出てきましたが、これはちょうど学校で最近やった試験範囲と重なっています。授業ではこれについて解説しましたが、このようにして英語の本を読み進めていくたびに、重要な英語文法を復習するきっかけになるかと思います。
今年の授業としては今回が最終でした。しかし高校生用の英語として、12月24日、25日および、1月4日、5日に冬季講習を行います。冬季講習では、主に文法の基礎を概説した上で、いくつか特殊な課題を用意しようかと思っています。
>一冊の本を読む
先生がお書きのメリットは計り知れないほどあると思います。あとは継続あるのみですね。ちなみに、英語の本を読むという方法は、私の学生時代は英語の授業の王道でしたが、今はどうだかわかりません。自分のオリジナル辞書を作るのは意義深いです。何にせよ、オリジナルなやり方は必ず芽を出し、花を咲かせます。