福西です。2月28日に行ったイベント「空気に文字を書こう」の記録です。
今回もLEDを使った実験ネタです。
たくさんのLEDを一列に並べ、それを高速にチカチカさせると、実際には1個ずつのLEDはついたり消えたりしていても、人間の目にはずっとついているように見えます。ではそれを横に振ってみると、どうなるでしょうか。
「びろーん」と光が伸びます。
そのような残像現象(POV)を使って、文字を書くことをしました。
今回のブレッドボードの配線は、今までよりも大変です。電源の+と-、LEDの向き、そしてLEDを抵抗とセットにすること。それらの基本、覚えてくれたでしょうか。これまでの2回分の復習も兼ねて、説明書を見比べながら作ってもらいました。
配線作業ができた人から、次は実際に光らせたい文字のパターンを考えてもらいました。(パターンを描く用紙は「こちら」)
部屋を暗くして、ブレッドボードを振ってみると、LEDの点滅から、それぞれ生徒たちの考えてくれた、「天下」や「光」、「気」といった文字が浮かび上がりました。それに成功した小学生たちから順に、「やった、やった!」「見える、見える!」と大歓声が上がり、「え!?ぼくも、ぼくも!」となって、盛り上がりました。
また今回はマイコンを利用しているので、プログラムを書き換えることで、別の文字にすることができます。「次はどんな字を光らせようかな・・・」というのも、楽しみの一つに覚えてくれたようでした。
マイコンにプログラムが「ピピピピピ・・・」と書き込まれるのを、かたずをのんで見守る小学生たち。そして完了したものから暗室に行って、POVの光具合を見ながら、また文字の設計を微調整し直しては、さらにプログラムに書き込んで・・・。と、その繰り返しのたびに「ワクワク、ドキドキ」する気持ちの波は、ちょうど紙飛行機の重りを調整しながら、ジャングルジムを上っては降りてして、「やった!」「ああ・・・!」という、あの起伏に似ているのではないかなと思いました。
いつも来てくれているMちゃんが、「今日は一番面白かった! 達成感があった」と言ってくれました。何よりです。これまで通して参加してくれたことの積み重ねが実ったのだと思います。
(Mちゃん制作)
次回は、6/27(木)16:00-18:00です。「紫外線LEDでメッセージを読もう」を予定しています。「こちらの予定表」でまたご確認ください。
POVに興味のある方や、中身のプログラムをお知りになりたい方は、「こちら」(武蔵野電波・ブレッドボーダーズ)が元ネタになりますので、ご覧ください。(マイコンには私はATtiny2313を使いましたが、こちらではATmega328Pが使用されています。その点だけご留意ください)
>「今日は一番面白かった! 達成感があった」と言ってくれました。
よかったですね。積み重ねがあればこそ、こういえるのでしょう。