続いてダンブルドア先生が部屋に入って来ました。
ハリーはこのように感じました。
Harry suddenly found himself wishing he and Ron were still being beaten up by the Whomping Willow.
「ハリーは、自分とロンがまだ暴れ柳にぶたれていればよかったのにと願っていることに突然気づいた」という意味です。文法の解説を少しいたしますと、wish以下の仮定法の部分は時制の一致を受けません。つまり、”Harry suddenly finds himself wishing he and Ron were still being beaten up by the Whomping Willow.”とfindが現在形だとしてもwish以下は仮定法でwereになりますが、foundと過去形になってもwereのままだということです。時制の一致を受けるとすればhad beenになります。
ダンブルドア先生が大声を出してくれたほうがよかったのに、といったように仮定法表現が続きます。ハリーとロンが即時の放校を免れたときにスネイプ先生はクリスマスがキャンセルされたかのように見えた(”Snape looked as though Christmas had been cancelled.”)というのも仮定法ですね。
ロンの妹のジニーもグリフィンドールの寮に決まりましたし、今回の一件は学期が始まる前のことだったので減点もなかったので、ハリーとロンは一安心です。彼らの受ける罰は”detention”に決まりました。これは直訳すると「居残り」です。
そのままスネイプ先生の部屋で食事を済ませてハリーたちは寮に戻ろうとします。パスワードがわからなくて困っているところでハーマイオニーに会いました。すでにハリーとロンのことがうわさになっているようです。放校にはなっていないと説明したハリーに対して、彼女はこう言いました。
You’re not telling me you did fly here?
「本当にここへ飛んできたなんて言わないわよね?」といった感じです。それほど難しくはないはずの文ですが、これを読んでぱっと意味をつかむのは意外に難しいです。
寮に入るとハリーたちは手荒な歓迎を受けます。もっともパーシーとハーマイオニーはあまり快く思っていないようでしたが。
その日はにやりとしながら眠りにつきましたが、次の日はかろうじて一度にやりとするかしないかという大変な日になります。ここから6章です。
というのも、朝食時にロンのもとへHowlerという赤い封筒が届いたのです。ハリーはこれが何なのかわかりませんが、ロンとネヴィルは非常に恐れています。これを開けるとまるで爆発したかのようにロンのお母さんが大きな声でしかるのが聞こえました。
落ち込むひまもなく植物学の授業に向かいます。このあたりで今回は時間になりました。