1015 英語高校

浅野です。

Sさんは近づいてきた推薦入試の過去問をして、答え合わせをいっしょにしました。前回までに図表の読み取りや語法の穴埋め問題が苦手だということが明らかになり、その対策をしてきました。この間対策をしてきたことはしっかりと発揮できていましたし、文法の理解もできていました。あとは語彙を増やすだけだということを強く認識してもらえたようです。初めて過去問をしたときは暗中模索だったのが、今では状況がはっきりとしてきたことだろうと推測します。

Yさんは試験範囲の関係詞の学習を進め、疑問点を質問してくれました。

Our school is the building the roof of which we can see from here.
(私たちの学校は、ここから屋根が見えるその建物です。)

という文がわかりづらいとの質問です。確かに変わった形をしています。それでも例によって元の2文に分解してみます。

① Our school is the building.
  (私たちの学校はその建物です。)

② We can see the roof of the building from here.
  (私たちはここからその建物の屋根を見ることができます。)

いつも通り2文目(従属文)の重なる語(the building)を消して、その代わりに物なのでwhichを置きます。いつもならそのwhichを先行詞(the building)の直後に持っていくわけですが、今回はthe roof of whichごと持っていきます。そこがややこしいのですね。

さらに話をふくらませますと、同じ意味内容を

Our school is the building whose roof we can see from here.

と書くこともできます。

この場合も元の2文を考えると、

① Our school is the building.

② We can see the building’s roof from here.

となります。今度は所有格なので(the building’s)、whichではなくwhoseを用います。そしてwhose roofをセットにして先行詞の直後に置くと出来上がりです。

「その建物の屋根」を英語で”the roof of the building”と”the building’s roof”の2通りに表現できるので、それに応じて関係詞を用いた文も2通りできるわけです。