浅野です。
先週は休講でしたので二週間ぶりの授業です。
① お金関係
cost:「費用」
fee:「授業料、入場料など」
fare:「運賃」
charge:「料金、サービス料」
fine:「罰金」
最後のfineは多義語でもあります。しかしfineのもともとの意味ははっきりさせるという意味なので、天気がはっきりしているなら「晴れ」ですし、体調がはっきりしているなら「元気な」状態ですし、「罰金」を払えば過去の過ちを清算してはっきりします。
② respect系
respectful:「尊敬の念に満ちた」
respectable:「尊敬に値する」
respective:「それぞれの、めいめいの」
これらの区別もややこしいですが、fulは満ちている、ableはできるという意味を生かせば区別できます。respecには「尊敬する」の他に「点」という意味もあるので、そこからrespectiveは「それぞれの」という意味になっています。
Yさんはコツコツと自分の学習を進めてくれていて、もっともな質問をいつもしてくれます。今回は”He left the door open.”という文を受動態にせよという問題で、模範解答は”The door was left open.”だったのですが、それでは”he”という意味合いが抜け落ちているのではないかという疑問でした。おっしゃる通りです。正確には”The door was left open by him.”とすべきです。ただ、受動態で特に動作主をはっきりと示す必要のないときはby以下を省略することがよくあります。例えば”English and French are spoken in Canada.”(英語とフランス語がカナダでは話されている。)といった文です。この場合も正確には”by Canadian people”が必要ですが、わかりきっているので省略されているわけです。ついでに言うなら、by以外の前置詞を伴う受動態もたくさんあります。”He is known to everyone.”(彼はみんなに知られている。)や”She is interested in philosophy.”(彼女は哲学に興味がある。)といったものです。
今回もワンポイントレッスンを有り難うございます。英語は慣用表現と呼ばれるものの勉強が難しいというか、奥が深い
というか・・・ですね。経験がものを言う世界といえばそれまでですが、Sさんのように、合理精神を働かせながら、
なぜ?という問いを持ちながら学ぶことが大事だと思います。そうして分析できるものはそれでよし、どうしても分析
しきれないものは、覚えるほかない、と納得することですね。理数系が得意な人は、得てして分析しきれないものに
対し、コップで海の水をくむようなむなしさを覚えるようですが、この手の経験も、一定以上積み重なると、あとは
類推などであらかた推し量れるようになります。