1008 英語高校

浅野です。

先週は休講でしたので二週間ぶりの授業です。

前回にSさんは語法系の問題に困っているという話をしました。これに関しては知っているか知らないかだけのことなので、基本的にはより多くの英語に接することで対処するしかありません。それでも有名なものがいくつかあるので紹介しました。この記事でもその一部を示します。

① お金関係
  cost:「費用」
  fee:「授業料、入場料など」
  fare:「運賃」
 charge:「料金、サービス料」
  fine:「罰金」
 最後のfineは多義語でもあります。しかしfineのもともとの意味ははっきりさせるという意味なので、天気がはっきりしているなら「晴れ」ですし、体調がはっきりしているなら「元気な」状態ですし、「罰金」を払えば過去の過ちを清算してはっきりします。

② respect系
  respectful:「尊敬の念に満ちた」
 respectable:「尊敬に値する」
  respective:「それぞれの、めいめいの」
 これらの区別もややこしいですが、fulは満ちている、ableはできるという意味を生かせば区別できます。respecには「尊敬する」の他に「点」という意味もあるので、そこからrespectiveは「それぞれの」という意味になっています。

Yさんはコツコツと自分の学習を進めてくれていて、もっともな質問をいつもしてくれます。今回は”He left the door open.”という文を受動態にせよという問題で、模範解答は”The door was left open.”だったのですが、それでは”he”という意味合いが抜け落ちているのではないかという疑問でした。おっしゃる通りです。正確には”The door was left open by him.”とすべきです。ただ、受動態で特に動作主をはっきりと示す必要のないときはby以下を省略することがよくあります。例えば”English and French are spoken in Canada.”(英語とフランス語がカナダでは話されている。)といった文です。この場合も正確には”by Canadian people”が必要ですが、わかりきっているので省略されているわけです。ついでに言うなら、by以外の前置詞を伴う受動態もたくさんあります。”He is known to everyone.”(彼はみんなに知られている。)や”She is interested in philosophy.”(彼女は哲学に興味がある。)といったものです。