0917 英語高校

浅野です。

Sさんからは、表やグラフと英文から内容を読み取ることに苦手意識があるとの相談を受けました。理系の学部に進むとこのような形式の英文を読む機会が多くなると思います。試しに一つの問題に挑戦してもらいました。

その結果、いくつかのポイントが明らかになりました。実験や調査を報告する英文では、though, because, howeverといった接続語に着目すると話の筋が見えてきます。次のような問題はどう考えたらよいのでしょうか。

American college students are showing less interest in ( )-speaking countries for their destinations when it comes to studying abroad, though the United Kingdom still remains the most popular study destination in 2005.

この(  )に入る語を知りたいのですが、考え方があります。意味を取ると「2005年にはイギリスがまだ一番人気のある留学先だけれども、アメリカ人大学生は留学先に(  )を話す国への興味を失いつつあることを示している。」となります。though(日本語では「けれども」)に着目すると、(  )内にはイギリスで話されている言葉、つまりEnglishが入ることがわかります。

この英文ではアメリカ人大学生の留学先の国別割合がグラフで示されていました。数値を見るとイギリスの人気が低下し、中国やブラジルの人気が高まっていることがわかります。ここから読み取れることとして、①「アメリカ人は英語以外の言語を学ぶことの重要性を発見しつつある。」か②「アジアや南アメリカの国々は新しい教育機会を急速に発達させている。」のどちらがよいかを選ぶのに苦労しました。ここまで来ると英語の問題というよりも論理の問題です。個人的にはどちらも論理の飛躍があってふさわしくないと思いますが(グラフからは事実は読み取れてもその理由は読み取れない)、①のほうがましかなとは思います。

Sさんはこれまでにコツコツと英語の構造をとる(和訳をする)ことに取り組んでくれて、内容を読み取る力は相当にあるので、表やグラフを読み取るときには特に論理を意識すればよいでしょう。

Yさんはすでにまとまった分量の英文を読むことができています。一年前を思い出すと進歩が著しいです。今回は読んでいる文章中に、”We clean the sword with lemon.”という一文が唐突に現れて、意味がわからないと質問されました。どういう意味だと思うかを聞き返すと、「レモンで剣をきれいにする」だと思うけれどもよくわからないと答えてくれました。この英文はその意味でしか取れないはずです。英語の構造をしっかりと理解しているおかげで、自分の想像に合うように意味をねじ曲げるようなことをしていないことに好印象を受けました。このような英文を読んで「剣でレモンを切る」のようにしてはいけません。