岸本です。
今日は、前回読むことができなかった『のろわれた山荘』を、最後まで読み通しました。
はたして、探偵ロッキー・ロードスは誰だったのでしょうか。
そして、犯人であるマーゴットはどうなるのでしょうか。
女中であるトムリンソンの死に悲しんでいる演技をするマーゴットですが、ケーツにその演技を見透かされてしまいます。
子供さんは、ケーツの発した「偽善者」という言葉の意味を考えてくれました。
「偽」の「善い者」という漢字の組み合わせから、「善い人を演じている者」だと、子供さんは推測できていました。
「偽善者」という本性を指摘されたマーゴットは、ケーツに対して怒りをあらわにし、彼から距離をとろうと、ホテルから離れた展望台に向かいました。
この展望台に向かう途中、彼女が殺した夫のフィリップがかつてこの展望台に訪れていたことをマーゴットは思い出します。
そして、彼女の犯罪の証拠となる錠剤が隠されているのは、その展望台ではないかと考えました。
さらに、先に展望台に散歩へ向かったスーザンが、探偵ロッキー・ロードスで、錠剤を探しているのではないかとマーゴットは疑います。
実際、マーゴットが展望台にたどり着くと、スーザンがちょうど錠剤を手にしていました。
マーゴットは彼女を完全にロッキー・ロードスと思い込み、目の前で自らの犯罪を暴露しつつ、彼女をテラスから突き落として殺そうとします。
息をつかせぬ二人の争いの描写を、子供さんは早口で読んでくれましたが、そこには切羽詰まった感じが表現されていたように思いました。
現場に近づいてくるシェルダンが気づく前に突き落とそうとしたマーゴットですが、腐った手すりが壊れた拍子に、一緒に谷底まで落ちてしまいました。
間一髪助かったスーザンの前で、シェルダンは自らが探偵であること、マーゴットの犯罪の証拠を探していたことを明かしました。
その会話を聴きながら、ついにマーゴットは息絶えるのです。
子供さんは、シェルダンが怪しいと当初から思っていたそうですが、探偵であることを隠すシェルダンが犯した失敗については気付かなかったと感想を述べてくれました。
やはり、犯人を探す推理小説とは違っていたということでしょうか。
シェルダンが犯した失敗については、ここでは触れませんので、ぜひ皆さんも考えながらこの作品を読んでみてください。
残りの時間は、物語作りに取り組みました。
前回、ライバルの燈馬に馬鹿にされた主人公の清太は、彼を追って森の中に入ります。
不気味な雰囲気の森で、彼が次に出会う敵が「ゴースト」です。
字義通り、「幽霊」ですので、「マッシュオーガ」よりも言葉で表現することは難しくありません。
ただ、今回は「ゴースト」がどのような攻撃をするのかが悩みどころでした。
幽霊ですから、物理攻撃は似合いません。
そこで、子供さんは「憑りついて動けなくする」という攻撃を考えてくれました。
それによって、この「ゴースト」をライバルである燈馬が倒すというあらすじにつなげることもできます。
時間の都合上、「ゴースト」の攻撃の場面までしか書けませんでしたので、その続きは来週書いてもらいます。
次回で今年度は最後ですが、できるところまで書いてもらえるよう、来週は物語作りに集中しようと思います。