岸本です。
今日は、関係代名詞の問題演習を行いました。
なので、今回は”what”や関係副詞、関係詞の非制限用法を中心に演習、解説しました。
“what”は最初はとても訳しづらい関係代名詞です。
とりあえずは”the thing(s) which”と置き換え、”the thing(s)”を「こと・もの・状態」などに訳して、慣れるのが重要だと思います。
その一環として、関係代名詞”what”を含む例文を、二つの文に分解する練習などを行いました。
また”what is called”や”what I am”などの慣用表現も、直訳して構造を把握するようにしてもらいました。
関係副詞は、それ自体は一見簡単ですが、関係代名詞と混乱してしまう少し厄介な関係詞です。
例えば、以下の2文です。
“Chinise is a country ( ) I want to visit.”
“Chinise is a country ( ) kanji is used.”
もちろん前者”which”が、後者に”where”が入ります。
こうした問題を解きながら、関係詞抜きで関係詞節が完全な意味を成すかどうかによる区別など、関係代名詞か関係副詞かを判断する目安などを確認していきました。
非制限用法は、一見普通の制限用法と区別がつかないのですが、よく見比べると意味が異なる、これまたやっかいな文法事項です。
先行詞が表す範囲と、関係代名詞や関係副詞が示す範囲が、非制限用法と制限用法でどう違うかを意識してもらえるように、図で示しながら解説しました。
いくつか分からないところがあったようで、質問と解説の対話を繰り返しながら、少しずつ進めていきましたが、やはり最後の辺りは駆け足になってしましました。
もう少しテンポ良く進めたいものです。
来週は、生徒さんの都合でお休みとなり、7/14(火)に補講を行います。
それで春学期は最後となります。
学校のテスト明けのようなので、できればテストの間違い直しを行いたいと考えています。
最初何気なくエントリーを読んでいて、おや、これは浅野先生のエントリーだったっけ、と思いました(笑)。具体的な解説を読むだけで勉強になります。
関係詞がわかると、ちょっと背伸びした文章がわかるようになりますね。What を見て「何?」と答えるだけのレベルから一歩も二歩も進むことになります。
what といえば、She is not what she used to be. (彼女は昔の彼女ではない)という例文を思い出します(私の時代はこの例文ばかりでしたが、今は何でしょう?)
what の次は whatever もマスターしてほしいですね。
関係詞の非制限用法というのはラテン語だと日常茶飯事です。これは「書き言葉」のはずです(制限用法との違いを強調するため、「カンマ」と発音するわけもないので)。おそらく、ラテン語っぽい言い回しとして文章を書く際に好まれたのではないでしょうか(当てずっぽうです)。
>what といえば、She is not what she used to be. (彼女は昔の彼女ではない)という例文を思い出します(私の時代はこの例文ばかりでしたが、今は何でしょう?)
今もこの例文です。"I owe what I am to my parents."(現在の私があるのは両親のおかげです。)という例文もよく見ます。
>また"what is called"や"what I am"などの慣用表現も、直訳して構造を把握するようにしてもらいました。
直訳ができれば心強いですね。"She is not what she used to be."なら(彼女は昔そうであったところのものではない。)くらいでしょうか。哲学の翻訳書などでよく見受ける表現です。
余談ですが、"what is called"に関して、今でも"He is what is called "a walking dictionary."という例文をよく見ます。(彼はいわゆる生き字引だ。)と訳しますが、「生き字引って何?」と質問されることが多いです。電子辞書が普及した今日では生き字引のすごさも半減してしまいますからね。