浅野です。
Sさんは関係詞の範囲の問題集を進めたのですが,かなり苦労しました。関係詞は内容が盛りだくさんです。いろいろ説明すべき事柄はありますが,元の文に直すという発想が一番大事です。よくある問題をいくつか紹介します。
The boy ( ) I believed was honest deceived me.
これはThe boy deceived me.とI believe (that) he was honest.が元の文です。heの部分が欠けているので補うべき関係詞はwhoですね。I believeの部分を挿入節と考えて無視するとわかりやすいです。
Christopher sent information about himself to the companies ( ) he was interested.
これはChristopher sent information about himself to the companies.とHe was interested in them(the companies).が元の文です。in themの部分が欠けているので補うべき関係詞はin whichです。
China is a country ( ) I’ve wanted to visit for a long time.
これはChina is a country.とI’ve wanted to visit it(China) for a long time.が元の文です。itが欠けているので補うべき関係詞はwhichです。inやatは元の文にないのですから補ってはいけません。関係詞のwhere=at[on, in…] whichですから,この場合whereも同様にダメです。
After his sudden disappearance two years before, our dog Einstein returned home, ( ) was a great joy for us.
これはAfter his sudden disappearance two years before, our dog Eunsteun retyrned home. It was a great joy for us.が元の文です。2文目のItは前文を指します。よってこの場合補うのはwhich(コンマの後にthatは来られない)です。
元の文に直すという発想は応用が広く,長文を読む際にも使えます。
Yさんは文型などについての問題集を引き続き進めてくれました。文型を考えるときの一つのコツは,前置詞句(in Japan, on my way homeなど)はM(修飾句)とみなすことですね。逆に言うと,前置詞のつかない名詞は基本的にはS(主語)かO(目的語)かC(補語)のどれかになります。OとCの区別がわかりにくいときは,S=C,S≠Oと考えるとよいです。Yさんから質問を受けて、こうした多くの人が一度は聞くような説明をしました。
さらさらっと説明してくださっているのですが、これがわかれば関係詞はオーケーです。前回私がコメントした例も載せてくださっています(感謝)。安易な覚え方をしていると痛い目にあるのが一番最初の例文で、これは浅野先生が言われているように、元の文に直す、言い換えれば分解して初めて納得のいく問題です。