浅野です。
Sさんは次の日に学校で文法の小テストがあるそうで、その範囲の質問をしてくれました。現在分詞と過去分詞の使い分けがわかりづらいと言っていました。このように自分の弱点を把握しているのが素晴らしいです。そこまで来ればもう半分以上わかったようなものです。
Sさんは物か人かで現在分詞か過去分詞を判断すればよいのかと聞いてくれましたが、それは大まかには当たっていますが厳密には違います。例えばShe is boring.とShe is bored.のどちらも自然な英語です。前者は「彼女は退屈な人だ。」という意味(例えば彼女は学校の先生で、いつもつまらない授業をする)で、後者は「彼女は退屈している。」という意味(例えば彼女は学校の生徒で、つまらない授業を聞いて退屈している)です。もともとboreという動詞は「~を退屈させる」という他動詞で、退屈させる人・物にはboringを、退屈させられている(=退屈している)人・物にはboredを用いるわけです。もっとも退屈している物というのはなかなか想像できませんが。
YさんはSchool was only for children.という文中のonlyをどう訳せばよいかと質問してくれました。厳しい質問です。onlyは基本的に直後の語を修飾します。この場合は「学校は(大人のためにあったのではなく)子どもたちのためだけにあった。」と訳せばよいでしょう。もしOnly school was for children.という文だったとしたら、「(家庭や地域共同体ではなく)学校だけが子どもたちのためのものであった。」という内容でしょう。
>現在分詞と過去分詞
名前が混乱を招く見本ですね。よくお店に closed と書いてあります。ときどき close の場合もあります。open / closed の関係が正しいわけです。closed は過去形ではなく、過去分詞ですね。made in Japan の made でもよいので、自分にとって「これは!」と思えるとっておきの例で頭に入れておくとよいのでしょう。
先生が書かれているとおり、自分の弱点を絞り込んでいることはとても大事ですね。英語が苦手な人は、「英語が苦手」としか言わないものです。