0416英語高校

浅野です。

Sさんは今回も学校の授業と連動した問題集に取り組みました。不定詞の範囲でなかなかやっかいでした。to不定詞を名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3つに分けて考えるところまでは、中学以来しっかりと勉強してきた人にとってはそれほど苦になりません。問題は副詞的用法には「~するために」と訳すだけではすまない慣用表現がたくさんあることです。質問を受けたものからいくつか紹介します。

① 感情の原因・判断の根拠

 例:How foolish he was to say such a thing!
  (そんなことを言うなんて彼はなんて愚かなのだろう!)

 これは解説しづらいですが、「感情の原因・判断の根拠」という表題と例文訳の通りです。be to不定詞かと思ったけれども違うようだとSさんは質問してくれました。そこまで考えられているのがすごいです。似たような例文として、She was pleased to hear the news.(彼女はその知らせを聞いて喜んだ。)というものがあると言うと、すぐに理解してくれました。

② ~ enough to do …

 例:He was kind enough to help me.
  (彼は私を助けるほど十分親切だ)
(→彼は親切にも私を助けてくれた)

 ここではenoughが要注意です。enoughは形容詞的に名詞を修飾する場合は前から修飾する(例:enough money)のに対し、副詞的に形容詞などを修飾する場合は後ろから修飾する(例:He is kind enough.)のです。

③ only to do …

 例:He studied hard only to fail the exam.
  (彼は一生懸命に勉強したが、試験に失敗しただけだった。)

 これをあえて「~するために」と訳すと、「彼は試験に失敗するためだけに一生懸命勉強した。」となり、変です。そういう場合は前から結果風に訳すとうまくいきます。似たような例としては、I woke up to find it was snowing.(私は目が覚めて雪が降っていることに気づいた。)などがあります。

Yさんはリーディングの授業の予習を進めてくれました。高校生になると一度に進む量が多くなると思います。それでも投げ出さずに予習をやり続けるとかなりの力がつきます。今回は”as well”について質問を受けました。正確にはそのあたりの日本語訳に自信がないと言われました。as wellが成句であると見抜くことができれば、もうわかったも同然です。Yさんは電子辞書を用意してくれていたのですが、使い始めたばかりのようで、成句検索のやり方がよくわかりませんでした。紙の辞書であれ、電子辞書であれ、最初は慣れないものです。Yさんはよく辞書を引く習慣があるので、きっとすぐに使いこなせるようになっていることでしょう。