山下です。
受験も間近です。センターの問題に焦点を当てています。
この日は長文読解をみっちり解きました。
問題の形式に慣れることが大事です。
4つの選択肢の内2つまで絞れても、最後の2択で間違いを選ぶ、という経験はないでしょうか?
勝負は迷いながらも正解を得る底力です。
ではどうやってその力を引き出すのか?
生徒になぜ1でなく2を選んだのか?(正解は1の場合)これを尋ねます。
すると、もっともらしい答えを言うのですが、「じゃあ、この段落のここにこういうことが書いてあるね。そのことと矛盾しませんか?」と、実際の英文を見ながら、正解に肉薄するべく議論を重ねるのです。
最後に「なるほど、そういうわけで2なのですね。」と生徒が納得できたらよいわけです。
このような正解にたどりつく道案内を、なんどか繰り返せば、一人でやってみよう、という気になります。
そこで間違ってもよいのです。自分なりのロジックを組み立てて、なぜ正解がこれであり、あれでないのか?その理由を常にとう姿勢があれば、最後の最後まで力が出せます。何に比較してそうかといえば、さいころをふるような仕方で「えいやっ、と答えを選ぶ態度」に対して、です。
表面的に読むと必ず出題者の「ひっかけ」に惑わされますが、この呪縛から逃れるには、数学の問題を解くように、原文のロジックと自分のそれをぴったりあわせるようにチューニングしていく読みのテクニックを磨くことです。
これは、さすがに大勢の生徒を相手に伝授できるものではありません。なぜかといえば、上で述べたように、生徒の(たとえ間違っていても)ロジックを丁寧に聞くことから指導を始めることが可能だからです。