2010年度回想「しぜんB——秋の箱庭編」

梁川です。

秋学期中に「箱庭」を完成させること目標に、Bクラスのみんなも頑張りました。
そのプロセスを、ここに記録いたします。

●9/2「箱庭づくり」
この日はBクラスも、「ふしぎな謎の音」を聴きにいきました。(Aクラスの記事をご参照下さい)
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こちらが少しでもざわついていると聞こえませんが、一斉に耳を澄ませると、辺り一面に泡の弾けるような音が鳴り響いています。

今度も正体は突き止められず。とりあえず、「音源」の竹を切り取って持ち帰り、みんながうずうずして待っていた制作に取りかかりました。

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池をつくりはじめたSちゃん。Aクラスのお友達の作品が影響しているようです。
初夏に植えた木は残念なら、うまく根付きませんでした。育てるって、難しいものです。

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こちらも、大きくはみ出していた木は残念ながら枯れてしまいましたが、シダの葉だけは、青々としたままです。シダって強いんですね!
沢山の木片が庭を埋めています。動物がにゅっと顔をのぞかせています(T君)。

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SY君の庭も、ますます賑わっています。写真では分かりにくいですが、飛行機も登場。
この「賑わい」を、せっかちな大人であれば「雑然」と勘違いしてしまうかもしれませんが、そうではありません。きちんとストーリーが進行しています。そして、ぐんと飛躍してゆきます。

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紙コップとの組み合わせを楽しんでいるNY君。ストローとの連結部に、防水の工夫を施しました。

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M君の庭には、木のオブジェが増えてきましたね。

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海の上、木の葉のボートに揺られている人がいます。Mちゃんの庭。

2787-1.jpg「にゃんのおとだ・・・?」

クラスが終わってから、例の「竹」を割ってみると・・・
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大量の粉と、穴。小さな黒い虫を1匹発見。音の正体かな・・・?

●10/7「箱庭づくり」

秋学期も3回目が終わり、折り返し地点です。庭には、加速度的で、ドラマチックな変化が見られます。

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Sちゃんの庭。

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緑。見晴らし台からの眺め。きもちがよいですね。

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T君の庭。 城壁をめぐらせたようです。

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給水塔の支柱はクスノキの枝。 2本足の動物、後ろから見てもカッコイイですね。

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SY君の庭。空間、視点が多様さを増してきます。 外の世界と庭とをつなぐスロープ。

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「飛行機」。                  彼の庭にも「給水塔」があります。

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NY君の庭。                  素敵な草をみつけましたよ。紫色の花。

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「落とし穴」の中にはワナがいっぱい。      色々なみどりを植えましたね。

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M君の庭。                   カタツムリの視点で選んだこだわりの品々。

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お分かりでしょうか。              2匹の「モンスター」が住んでいるのを。

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Mちゃんの庭。                 浜辺にたくさんのみどりを植えました。

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こちらが、こつこつ建設中の、海辺の家。 完成したら、このソファを置くのかな? 

●10/21「箱庭づくり」

いよいよラストスパート。とうとう秋学期いっぱいかかりそうな見込みですが、みんなが根気よく一つのことに向き合ってくれたことを、心から尊く思います。ここで得たものは、それぞれ違うと思いますが、この体験を自信に思って下さい。

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Sちゃん。見晴らし台を拡張。クローバーをたくさん植えました。お馬さんはあとちょっと。

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T君、SY君、互いに刺激しあっています。二人の「給水塔」は会心のできですね。

sDSCF3817.jpgY君、サザンカを挿し木にしてみました。うまく育つかな?

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NY君、M君は、カタツムリをかわいがっています。これは、カタツムリを遊ばせる装置をつくっているところ。

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NY君の庭。自宅から、カタツムリのためにキャベツやバジルを持ってくることも。(この中で育てています)

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M君の庭。カタツムリ、またどこかへ出かけてしまわないかな・・・。私が訊ねると、「こいつはこの葉っぱが大好きだから、大丈夫だよ。」とM君。

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Mちゃんは、ひたむきに、こつこつと、家を造り進めています。

●11/4,18「箱庭づくり——完成へ」
11月14日。
暖かい日差しに恵まれ、クラスの前半は、みんなを外へ誘おうと決めていました。

いったん工作のことを忘れてもらうため、机を片付け、椅子だけをならべた教室で、いつもどおり「しぜん日記」の発表から始めました。

この日はSちゃんが前回の発表の続きとなる
「ペットボトルのキャップは、どこへもっていけばよいのか、そのあとどうなるのか」
といった疑問の回答を、自ら調べて持ってきてくれました。

まず皆で「キャップはどうなるのか」、「何の役に立つのか」意見を交換した後、Sちゃんの発表によって、「リサイクルの収益(キャップ400個につき10円)を、ワクチンの購入費として寄付する運動」のことを、みんなが知ることができました。

私の方からは、幼虫から育てていたアゲハチョウの蛹が一週間前に羽化し、元気にしている様子を告げました。
教室の中を優雅に飛び回る蝶に、みんな必死で手を伸ばしていました。

壁にとまって休んでいる蝶をおいて、皆さんを石段のある場所に案内しました。素敵な発見があったので、紹介したかったのです。

それは、「カラスウリ」の実です。
笹藪の中にひっそりと、オレンジ色に輝く実を、一つずつお土産に採取しました。中の種が、とても不思議でかわいらしい形をしているので、秋にカラスウリを見つけられた方は、是非調べてみて下さい。

その後、沢へ向かいました。春学期の終わりには「サワガニ探し」が中心になったので、もう一度、そのほかの宝物をさがしました。
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後半は、「箱庭づくり」と「しぜんの工作」をして修了。

秋学期最後となる18日は、猛然と箱庭の仕上げに取りかかりました。
A/Bクラスの作品をならべ、「箱庭展」を開催するのです。
私も皆さんを手伝うため、いつも以上に飛び回りました。この日の写真はありません。

完成したら、「梅ジュース」で乾杯しよう!そんなことは、誰しもが忘れていました。
クラスが終わるギリギリの時間まで、みんなで夢中になって頑張りました。

こうして、駆け抜けるように秋学期がおわりました。

sDSCF3952.jpgある日はこんな所で発見(笑)M君のカタツムリ。

<「箱庭展」編へとつづく>