2010年度のしぜんクラスを、ここにふり返ってみたいと思います。
以下は、B(木曜)クラスの春学期の模様。
「箱庭作り」を中心に、季節を感じながら過ごしました。
●5/6「たけのこ祭り!」
「お山の筍を掘って、食べてみよう!」みんなにとって、はじめての経験。
クラスの時間内で、「採取→調理(茹でる)→味わう」を達成しました!
「よし、これを掘るぞ!」 「びくともしない〜!」 みんな汗びっしょり。
「とれたよ〜!」
そんなわけで、カメラを竹林に放ったまま、調理へ突入したので、以後の写真はありません^^;
茹でている間は母屋(山の学校の校舎)の前で、「しぜん日記」を発表しながら、議論を交わしました。
「お花はなぜ枯れるんだろう・・・(M)」「日本より広い砂漠があるんだよ!(NY)」「泳ぐアメンボの足元がね・・・(M)」
そして、ゆであがった温かい筍を、みんなで頬張りました。その味といったらもう・・・!(「山びこ通信2010年6月号6ページのダイジェストもご覧下さい。http://www.kitashirakawa.jp/ryoma/files/2010_6.pdf)
●5/20「箱庭づくり」
「海辺の世界」をつくり始めたMちゃん。
だんご虫を連れてきたSちゃん。どんな庭になっていくかな?
みんな、石段や園庭の周辺で、苔や草をたくさん採取してきました。「プツッ」と茎をちぎって採る様子は意外にも多く見られましたが、この日は何も言わずに見守ります。
カタツムリを連れてきた人もいます(M君)。この庭に住んでくれるかな?
ちょっと外までお散歩中。
緑豊かなT君。ジャングルの木に白ヘビがからみついています。
つまようじを立ててみたり(SY君)、葉に突き刺してとめてみたり(NY君)。
●6/3「箱庭づくり」
白ヘビ(紙粘土製)の群れが住みだした、T君とSY君の庭。ガラッと雰囲気が変わりました。
斜めに横たわるのは「ヘビのはしご」だというNY君。ヘビが流行りです。
彼はこの日、庭で見つけた鳥の巣を、巣の付いた枝ごと持ってきてくれました。よくみると、ビニールのような素材も混ざっています。袋のように枝にぶら下がった形の巣。どんな鳥が住んでいたのかな?
クラスが終わった翌日、M君のカタツムリが私の庭に遊びにきていました。
●6/17「箱庭づくり」
この日はみんなで秘密の森に、庭へ植えられそうな緑を探しに行きました。
以前に土に突き刺していた草の多くはしなびてしまいました。今度は、どうしたら生けることができるかをみんなで考えてから出かけました。
土をたっぷり盛り、苦労して採取した木の苗を植えました(T君)。ご覧の通り、元気いっぱいに木枠を飛び出しています。
それは、彼の元気さそのもののようです。
Sちゃんも負けじとはみ出しています。
小枝でコツコツと動物も作成中。
M君、NY君も、苔や笹、色々と採取してきました。
M君の庭。カタツムリのいるビワの葉の褐色、苔や笹の緑。庭が彩られました。
NY君の庭も、空間の設定が細かくなってきました。紙コップにも秘密が隠されています。
こちらはSY君の庭。枝分かれした小枝をさかさにして木の葉を屋根にしたテントが素敵。
Mちゃんの庭はどうなったかな?
白い鉢底砂であらわした海に、何かうかんでいます。ビーチには・・・
切株の椅子から海を眺める人、パラソル。「動物の耳みたいでかわいい!」と、庭の隅に植えた木の苗。これ、なんの木だったのでしょうね。
●7/1「春学期の最後」
幼稚園時代から「かぶとの日記」(飼育記録)を続けているSちゃんが、成虫になりたてのカブトムシを披露してくれました。すごい元気!さすがは名人。
随分と夏めいてきました。この日はいったん「箱庭」から離れ、梅の実やドクダミを教室周辺で採取したあと、沢へ探検にでかけました。
バケツを手に、森を抜けてゆきます。
「え、なになに??」 道々、発見も忘れません。バケツはそのためです。「箱庭」の材料に使えそうなものも、見つかるかな・・・
沢へ到着。探索開始。 「あ、サワガニだ!」一人が見つけると、たちまちサワガニ探し大会に・・・。
みんな必死です。 「どこだどこだ?」
「このへんにいるかな?」 「川の砂、きらきらしてる・・・!」
次第に、「いそうな場所」が分かってきて、石や砂利をどかすと見事的中するようになります。
大人のカニや、赤ちゃんガニも発見。胸が躍ります。
サワガニや、キラキラした砂や、花崗岩・・・。思い思いの宝物を入れたバケツを下げて、急ぎ足で教室に戻りました。
これで夏休みに入ってしまうので、みんなが採取した梅は、そのあと私が瓶に詰めて、砂糖漬けにして、梅ジュースにしました。(本当は、この作業もみんなでしたかったですが、それはまたの機会に!)
秋学期、箱庭が完成した折には、みんなで乾杯!の予定。
はたして、どうなるでしょうか・・・
<秋の箱庭編へつづく>