岸本です。
今日は、言葉のパズルを解いた後、物語作りと『のろされた山荘』の読解を行いました。
言葉のパズルは、類義語を選ぶ問題でした。
ただし、あまり聞きなれない表現が多かったので、どんな時に使う言葉なのか、シチュエーションを考えながら、答えてもらいました。
例えば、「ときめき」はたいてい喜びなどによってドキドキすることを指すので、この場合、「胸の高鳴り」が近い表現となります。
「居丈高」と「高飛車」など、子供さんには難易度が高めの問題でしたが、今すぐすべての言葉を覚える必要はありません。
このような言葉の存在を知っておくだけでも、今は十分です。
下書きを作っている物語では、いよいよ冒険が始まます。
武器である筆を手に入れた主人公・清太が林でキノコの怪物「マッシュオーガ」と出会います。
ここで、違う世界からやってきた清太とワンペンはその怪物の名前を知らないため、いきなり「マッシュオーガ」という名前を出すことができない、という問題にぶち当たりました。
名前自体は、後からやってくるライバルに教えてもらうことにしましたが、「マッシュオーガ」という名前を使わずに、怪物の特徴を表現しなければなりません。
子供さんは、「足とつのが生えているキノコ」、「清太よりも巨大なキノコ」と表現してくれました。
名前が使えないことの不便さから、逆に名前の重要性を実感できたのではないでしょうか。
また、今回は戦闘の描写もしなければなりませんでした。
マッシュオーガの攻撃はどのようなものか、清太たちはどのようにそれを避け、反撃するのか、筆を使って書いた漢字がどのように実体化するのか、あらすじでは考慮しなかった点が、どんどん出てきました。
それでも、子供さんはひとつひとつを丁寧に説明、描写しながら、進めてくれました。
次回は、ライバル燈馬の登場を描いていきます。
最後に時間が迫っていましたが、『のろわれた山荘』の続きも読んでいきました。
取り乱した女中のトムリンソンがいつかボロを出すのではないかと不安になったマーゴットは、とうとう彼女も殺してしまいます。
この時の彼女の心の揺れ動きや、良心の呵責は、犯人がわかっているが故の描写ですね。
トムリンソンがまだ生きているかのように台所で芝居を打ったのが、彼女があたかも自殺したかのようにみせる工作であったことは、子供さんはしっかりできていました。
物語もいよいよ終盤です。はたして、マーゴットの犯罪は暴かれるのでしょうか。
誰が探偵か、こちらも推理しながら読んでいきます。