「あ、咲いた!」
しぜんクラス担当の梁川です。
今年度もよろしくお願い致します。
しぜんB(木曜)クラスは6人。2年生になった、昨年度からの仲間、Sちゃん、T君、SY君に、新1年生のMちゃん、M君、NY君が加わりました。
今日は、初めて顔を合わせる仲間どうし自己紹介をし、「これからの1年間、クラスでどんなことをしてゆくか」について話し合いました。
「タケノコ掘りたい!」まっさきにT君が言います。
「木を拾ったり、森の中へ行ったりするのが楽しかった。」とY君。
「川もあるんやで!」と、少し得意げに続けます。
そう言って私が、「しぜん図鑑」「おもいでアルバム」のことを話そうとすると、「アカン!言わんといて!」と口を揃える二人でしたが、そういうわけにもいきません^^
「さて、一年間たったときに、どのくらいのページが集まるでしょうか。」
結果がどうなるかはともかく、試してみるのみです。私が説明を終えると、
「それ、幼稚園の本棚にそっと入れておけばいいじゃん!」とNY君。
実現したら、いいですね!
次に、「しぜんにっき」の書き方について新入生に説明するため、2年生に、これまでの日記でどれか気に入っているものをひとつ紹介して欲しいとお願いしましたが、特にT君、Y君は恥ずかしがり、見せることをためらいました。
そこで、Y君が、昨年度おわりに書いてくれた日記を、私から口頭で紹介すると、「あ〜もう、ゆったな〜!」と照れた様子でうつむいています。
Y君は「ライオンはどうしてオスだけたてがみがあるのだろう」と疑問に思い、それを実際に図鑑で調べてイラストと文章で綴ってくれました。疑問を疑問で終わらせず、突き止めようとした、素晴らしい一例です。
T君は「とりはなぜとぶの。」と、学期末のクラス中に記してくれました。このことについて、少し立ち止まってみんなに考えてもらいました。
なぜ、鳥は飛ぶのでしょうか。
私がそう質問すると、しばらく沈黙が続きます。
では、「鳥は、なぜ『飛べる』のでしょうか。」そう質問すると、「羽があるから・・・」とMちゃんが答えてくれました。そうです。翼や、骨や筋肉の仕組みについて説明すれば、「なぜ飛べるか」は一応説明することができます。
「羽があっても、飛び方を知らなければ、飛べないよ。ヒナだったら・・・。」
と、鋭い指摘をしてくれたのは、NY君。
なるほど、その通りですね!鳥も、最初は飛べず、親に教わり、練習して、初めて飛ぶことができるのです。
「では、とりはなぜ『とぶ』のでしょう。陸をあるいている動物はたくさんいるのに、どうして歩くのではだめだったのかな・・・?」
「歩いていたら、ヘビに食べられるやん!(SY)」
「ヘビににらまれたら、かちってかたまっちゃう。(NY)」
「やっぱり逃げるために、飛ぼうとしたんじゃない?(T)」
「そうだね。木の上に逃げたら、大丈夫だものね。(私)」
「でも、木の上までヘビ登って来れるで!(SY)」
「ほんとだ。そんなときはどうしたらいいんだろうね・・・。
でも、やっぱり、『飛ぼう』として、飛ぶようになったということかな?T君。(私)」
「そうやで、飛ぼう飛ぼうと思い続けて、飛べるようになったんやで。(T)」
「じゃあ、人間も、飛ぼうと思って一生懸命練習していたら、飛べるようになるかな・・・(私)」
「う〜ん、それは無理じゃない?^_^;(M)」
大人でも分からない、答えの出ない問いが、たくさんあります。(事実、進化論一つとっても、突然変異・自然淘汰説、願望説他、多様な説があり、しかも全ては仮説なのです。)
しかし、鳥は、いつから飛ぶようになったのでしょうか。初めて鳥が飛んだときは、どんな様子だったでしょう。どんな気持だったでしょう。みなさんに問いかけました。このように想像を膨らませることは、楽しいことです。
しぜんクラスでは、しぜんの色々な生き物の気持になって、考えてみることを、大切にしたいと考えています。
「始祖鳥はね、飛べたけど、あんまりうまく飛べなかったんだよ。」と、NY君が教えてくれました。
続いて、Sちゃんの日記のことを紹介しました。
「星はなぜ光るのか」「地球はなぜできたか」などの宇宙規模の話題から、身近な話題まで、素敵な日記を書いてきてくれます。Sちゃんは、1年生の前でパラパラと、にっきのページをめくって見せてくれました。そして、「カミキリ虫をつかまえた」ときの臨場感溢れる日記を、私の方から皆さんへ紹介させてもらいました。
その傍らで、気がつくとT君がファイルを広げ、向かいの1年生M君に、自作の探検マップを誇らしげに披露しているのでした。
今度は、私からの提案「箱庭づくり」の取組みについて、実演しながら説明しました。
すると、Aクラス同様、早くもアイデアが飛び交い、「やってみたい!」と全員が手を上げてくれました。
そしてこの日、最後は春のお山を探検しにでかけました。
まずは石段のタケノコ発見!「う〜ん、びくともしない」見覚えのある光景です。
2年生が、昨年の秋に植えたチューリップが無事に咲きました!
園庭に上がり、みんなで桜の木から花を分けてもらい、蜜を味わいました。
前日に降った激しい雨のせいか、ほのかな味わい。
(後日、山びこクラブに来ていたMちゃんが、「学校の桜で試してみたら、すごく甘かったよ!」と教えてくれました。)
桜の花びらを使った「花笛」と呼ぶのでしょうか。「ピー」と上手に鳴らしてくれる2年生。1年生も挑戦。
秘密の森にも足を伸ばしました。何か、面白いものや、「箱庭」に使えそうなものが見つかるかな?
M君が、「あれ?この木だけ、なんだかすべすべしている・・・」と道の脇に立っていた木に注目。
「ほんとだ」「なんの木だろう」「さわってみよう」
これを皮切りに、みんなの発見合戦がはじまります。
「この葉っぱきれい!」
「この葉っぱも、さわるとすべすべしているよ」
「この枝もすべすべしている!」
「ほら、この枝いい匂いするで」
「こんなに枝を集めたよ!」
これから一年間、たくさんの発見をし、色々なしぜんを感じて欲しいと思います。