秋学期も残り少なくなりました。
この日は、S君が持ってきてくれた、玉ねぎの「ヘタ」をみんなで観察しました。お家で水につけておいたものです。よく見ると、根が出ています。
1学期に、白ネギのヘタを成長させた時は、また長細いネギができましたが(『山びこ通信』09春学期号をご覧下さい)、「玉ねぎ」の場合は、このまま成長させると、どのようになるのでしょう。また、丸い形になるのでしょうか。
大変興味深い実験です。
「あ、玉ねぎのいいにおいがするね!」
しぜん日記の発表が終わると、みんなで森の中へでかけました。
この日の目的は、しぜんの素材を探し集めること、それらを使った工作を考えることです。
森の入り口で、さっそくドングリを発見。青々とした葉っぱにも目を凝らします。
「何かいいものは落ちていないかな・・・」
おもしろい形の葉をみつけたよ! きょろきょろと、目を凝らしながら進みます。
各々が、いつの間にか手頃な大きさの小枝を杖にしています。枝を手にするのは、いつものこと。
不思議と探検の気分が盛り上がります。
「カブトムシだぞ〜!」
S君が、カブトムシの角そっくりにY字になった太い枝を見つけ、頭にかざして見せてくれました。
「そろそろ引き返そうか・・・」
と私が声をかけると、
「まだ、あとちょっと、あとちょっと・・・!」
と返ってきます。こうしたやり取りが、何度か続きました。
あまりにも、みんなが夢中になって、落ち葉やドングリを拾い集めていたので、
ぎりぎりまで待ち、急ぎ足で教室に戻りました。
そして、少し駆け足ではありましたが、みんなが作ってくれたのは、こちらです。
「そうだ、紙コップを合わせて・・・」「ごろごろっ」「シャカシャカッ」
「いい音なるでっ!ほら!」
輪ゴムをかけて、葉を刺して飾る方法を思いつきました。なるほど、これなら交換もできるし、見た目もお洒落ですね!
ひとつのアイデアは、即座に広がり、みんなのものへ。「できた!」
「できた!」
限られた時間と材料を工夫して、なんとか形にすることができました。間に合わなかった部分は、持ち帰ってゆっくりと^^
後日、Tくんがこの日のことを日記に書いてくれました。
「きょうは、こうさくをしました。
そして、ぼくは、がっきをつくりました。
三つおとがなります。
たったと パチと しゃかしゃかのおとがなります。」
また、色々なしぜんの工作をしてみたいですね!