つくる(0218)

福西です。前回の秘密基地作りの続きをしました。

DSC00585

「そこ、しっかりおさえててや!」「うん、わかった!」

完成させたあとは、最後に「秘密基地ごっこ」をして、それを「思い出」として最後に作りました。そのあとで、各自の手で壊しました。

「ここはこうなって、こうなってるんやで・・・!」という、思いがいっぱい詰まったダンボール基地。ですが、いかにそれを壊すのが惜しくても、このままずっと部屋に置いておくことはできません。かといってあとで私が彼らのいない間に「こっそり」と片付けるのでは、彼らの物語はいつまでも完結しません。自分の目の前で潰されるか、あるいは自分の手で潰してこそ──それでこそ納得がいくのだと思います。生徒たちからは、「えー、壊すの? もったいない!」という声が口々に聞かれましたが、その言葉を引き出したことで、ある意味この取り組みは成功しているように思います。「たかがダンボールが宝物に変わった」わけですから。

こうして、ダンボールはもとのダンボールになり、ゴミ袋に詰められました。「捨てるカミあれば拾うカミあり」ではないですが、子供たちに「思い切り遊んで使ってもらった」ことが、ダンボールたちにとっては何よりの供養になったのではないかと思います。

次回はいよいよ今学期の最終回です。何を作るか、ぜひお楽しみに。