高木です。
今日は最初に、健哲先生のCクラスと合同で、
スズメバチの巣を観察しました。
表面は茶色の縞のマーブルで、とてもきれいでした。
健哲先生が半分に解体すると、中から六角形の断面が現れました。
「うわ! すごい!」「幼虫いてる!」と、みんな驚いていました。
健哲先生が、設計図もなしに精巧な六角形をつくるハチのすごさをお話しされました。
それぞれの穴には、白い幼虫が残っていて、
殺虫剤をかけられた後なのに、まだ生きているものも沢山いました。
すごい生命力です。穴からふるい落としてよく見ていくと、成虫になりかけているのや、
もうなっているのもいます。
並べてみると、まるで標本のように、成長過程がよくわかりました。
自分の家のブロックのへりにカタツムリを沢山見つけたのだそうです。
ダンゴムシと同じで、殻を堅くするためにコンクリートを食べることを教えてくれました。
「はっぱのほうが にあうけど」というのが、どことなくユーモラスです。
Kちゃんもカタツムリのことを書いてきて、発表してくれました。
アジサイの裏に小さな子供のカタツムリがついていたのだそうです。
ただKちゃんは、実はカタツムリ(というか柔らかい虫)が嫌いです。
それでも「ツノは1mmくらいだった」ときちんと観察しているところが、えらいです。
T君は「何という花かよく分からないけど」といって、
ピンクの花を観察してきてくれました。
いつもながら、細かく丁寧に描写してくれていました。
名前が分からなくても、名前を知ることが目的なのではありません。
T君のように、こうして直に植物に触れることができれば、
それこそが「自然を感じる」ということなのだと思います。
早いもので、今日は春学期の最終日。
このクラスでは、森の奥に「秘密基地」を作りながら、木や草にふれあってきました。
前回はハンモックを完成させるところまで進んだのですが、
実は時間の都合でそれぞれ1〜2回ずつしか乗れていなくて、
また高さも地面すれすれで、あまり雰囲気が出なかったという反省もありました。
それで今日は、みんなの提案で、新たに布をもう一枚重ねてより丈夫にして、
乗るところにも張りをもたせ、全体をもうすこし高いところで吊るすようにしました。
T君とKちゃんが布を広げて折って、Y君や私も布と枝の結び目をしっかり固定しました。
「布の結び目の上からロープを巻けばもっとがんじょうになる」と言って、
T君はロープをぎゅっと巻いてくれました。
ロープを木の幹に巻く時、Y君やKちゃんも力を合わせて引っ張ってくれました。
改良したハンモックの乗り心地は、とても快適そうでした。
みんなそれぞれハンモックに乗ると、座って首だけ外へ出します。
また左右に揺られながら空を眺めていたT君は「すごい気持ちいい!」と言っていました。
いろいろな取り組みを通じ、子どもたちも、先生も、みんなが一つになって授業を楽しんでいる様子が感じられ、何より嬉しく思います。はじめて「しぜん日記」を書いてきてくれた!といったエピソードのひとつひとつがそれを実証しています。