岸本です。
今日から、いよいよ物語を実際に書き始めることになりました。
その前に、まずはウォーミングアップとして漢字迷路から取り組みました。
特に悩む様子もなくスラスラと問題を解き、漢字や熟語もしっかりと答えてくれました。
子供さんは、初めて出題した漢字迷路の答えが「正」だったと、思い出しながら解いてくれました。
その記憶力に感嘆すると共に、覚えていてくれたことに、製作者として嬉しさを感じました。
さて、前回で物語のあらすじは完成しました。
ここからは、実際に「物語」の下書きを始めます。
導入部から、子供さんはどのように書き始めたらよいか迷っていました。
そこで、創作の刺激を受けた『星の王子様』(他のことばクラスのオリジナル作品)を開き、参考にすることにしました。
冒頭部を読んだ子供さんは、まず主人公の自己紹介から始め、そこからあらすじを展開させていくことになりました。
クラスを超えて刺激が伝達している様子は、山の学校ならではの光景でしょう。
今回は、主人公の清太とその愛犬ワンペンが異世界に飛ばされるところまで書き進みました。
子供さんは、あらすじに記された箇条書きのイベントを、どのように膨らませるのかに悩んでいました。
あらすじで決めたのは、物語の「骨格」でしかありません。
例えば、今回のあらすじは、ワンペンを通じて清太がおじいさんと出会う→おじいさんの家に行く→おじいさんの家の(習字の)漢字を触って、漢字の世界に行く、という具合です。
それを単に書き写すだけでは、「物語」とはなりませんね。
「物語」にするためには、その「骨格」に「肉」を付ける作業が必要なのです。
子供さんは、その「肉」として登場人物同士の会話や行動、それが行われる舞台の様子を書いていってくれました。
「どうやったら自然におじいさんの家に誘えるのか」、「漢字に触れる行動が不自然じゃないか」といった質問を子供さんは、私に確認してきます。
私からは、それに対して、Yes/Noだけでなく、こうしたらどうだろうというアドヴァイスなどを行いました。
時間はかかりましたが、なんとか導入部の下書きを完成させました。
これだけで、なんと原稿用紙二枚分です。
まだまだ先は長いですが、なんとか下書きだけでも完成できるよう、子供さんともども頑張っていきます。
来週は、今回読めなかった『呪われた山荘』を読んでから、下書きを再開します。