岸本です。
秋学期最後のクラスでしたが、このクラスではいつもと同様に、漢字のクイズと太宰治の『人間失格』の読解を進めました。
漢字のクイズは、四字熟語と二字熟語のしりとりでした。
「二束三文」や「無我夢中」など聞いたことのあるものから、「無念無想」など聞きなれないものまでいろいろありましたが、付記された意味を手掛かりに考えてもらいました。
四字熟語では、「三位一体」の読み方が「さんみいったい」であることから「位」を「味」としてしまうミスがありました。
読み方に惑わされないように注意しましょう。
「二束三文」や「無我夢中」など聞いたことのあるものから、「無念無想」など聞きなれないものまでいろいろありましたが、付記された意味を手掛かりに考えてもらいました。
四字熟語では、「三位一体」の読み方が「さんみいったい」であることから「位」を「味」としてしまうミスがありました。
読み方に惑わされないように注意しましょう。
後半は『人間失格』の輪読です。
前回から第三の手記のはじめ、鎌倉での事件後の気の抜けた葉蔵の生活を読んでいきました。
今回は、そんな生活に動きが見られました。
ヒラメに今後について考えるように言われた葉蔵は、考えても何も思いつかず、なんと家出してしまったのです。
その際、堀木の家に行くと半ば冗談で置手紙に残したのですが、これまでの彼の人生や「哀しい性癖」から、彼には訪ねることのできる「親友」がいなかったことに気づき、「冗談から駒」、堀木の家を訪れるのです。
ヒラメと葉蔵の会話では、なかなか本当のことを言わないヒラメの態度に、葉蔵と同じく生徒さんも少しイラついていたようです。
そこで私からは、葉蔵の態度が他人の方に責任を押し付けがちな点も指摘しておきました。
いろいろな意見を冷静に受け入れることが、独自の視点を生み出す一つの方法だと私は考えています。
さて、葉蔵は堀木の家を訪ねてきた雑誌社のシヅ子のもとに転がり込むことになりました。
はたして、今度は彼女とうまくいくのでしょうか。
生徒さんが予想してくれた通りになるのか、冬学期に期待したいと思います。