福西です。
この日はインフルエンザでSちゃんとH君が残念ながらお休みでした。それなので、T君とのマンツーマンの日でした。
今日は「長さくらべ」のプリントと、いつものようにドリルをした後に、新しいパズルを用意してきました。(次回、SちゃんとH君も一緒にしましょう!)
(なんでしょう、これは・・・?)
これは、平たく言えば「4目並べ」です。以前、上から落としていく4目並べをしたことがありますが、今回は「もっと」頭を使います。
ルールはまた別の機会に詳しく説明しますが、今はとりあえず、四目がそろう(クアートする)条件だけ…。それは、以下の8パターンです。
・白か、赤か
・背が高いか、背が低いか
・丸か、四角か
・天井が「穴なし」か、「穴あり」か
以上の4種類(8パターン)の性質で、たて、よこ、ななめのいずれかがそろえば、「クアート!」といい、その人の勝ちになります。
(例:あと一つで、白のクアートがそろう状況)
さて、ここがミソなのですが、自分の手番には、残っているコマの中から一つ選んで、自分ではなく、相手にそのコマを渡します。そして、相手がそのコマを置きます。(この時4つそろったらクアート)。そして置いた人は、今度は自分がコマを選んで、相手に渡します。こうやって順番が続きます。
つまり普通の「まるばつ」や「五目並べ」と違って、自分が好きなところに置けないのがポイントです。
(いっぱい考えているT君)
さて、この状況で、自分の番だとします。残っているコマが上の三つだとしたら(写真は実際とは違いますが、今は例として)、 何を渡したらいいでしょうか?
ということで、T君は「白以外」のコマとして、赤いのを選択。
今は「色」についてだけですが、他の条件(高低、形、穴の有無)が絡み合ってくると、渡せるコマは限られてきます。そして「どれも渡せない」となると、その時点で「詰み」です。(それをお互いに狙うわけです)。なので、そう一筋縄ではいきません。先を読んで、長考に入ることもしばしばです。
だんだんコマが減っていきます。
「あ、クアート! 赤でそろったから」とT君。(うわ、負けました(- -;))
というわけで、もう一番!
自分がもしここに置くと、残っているコマはこれとこれなので、それを相手に渡すと詰む・・・だから、ここには置けない。ということは、こっちに置いてしまえば・・・
といったことを考え中です(^^)。
お互いに必然をつぶし合っていきます。
さて、ここで私の番。残っているすき間は、あと二つ。そして残っているコマはというと・・・
白が二つだけ! というわけで、私はそのどちらか(どっちにしろ負け)をT君に渡さねばならず、これでT君の勝ちが決まりました。(またもや!)
あれ? なんだか私の方がいっぱい負けてるような…。
T君、おそるべし…(笑)
実はこのクラスの終了後にカウンターで福西先生にこのゲームを教えてもらい、一度実際に対戦しました。シンプルでおもしろいゲームです。一直線の論理ならば大人が小学生に負けることはあまりないでしょうが、このゲームでは見落としが大事な要素になっているので、小学生にも勝つチャンスが十分にあると思います。見落としがなければ、通常の五目並べで言うところの「四四」や「四三」などのパターンを多く持っているほうが勝つでしょう。
写真をいっぱいありがとうございます。取り組む表情が素晴らしいのと、ゲームのデザインと色味がよいなあと思いました。中身に関係ないコメントで失礼しました。quartō ならラテン語ですね^^ (やや強引に学びのネタ)。
浅野先生、山下先生、コメントをありがとうございます。福西です。
>浅野先生
浅野先生はさすが、要領をすぐに飲み込まれて、さっそく私が「詰まされて」しまいました(笑) その時も浅野先生がおっしゃっていたのですが、「直線的でなく4次元的だから、大人より子供の方がむしろ得意かもしれない」というご意見には、私も同意見です。
あと、浅野先生には個人的にまた、ぜひリベンジをさせてください(笑)
>山下先生
このT君が見せてくれている「表情」ばかりは、授業からお家まで「持ち帰りできないもの」なので(笑)、たまにはこうして写真に撮ってみました。
#いつも「1時間」が「あっという間」に感じられるということが、少しでも伝わっているとよいのですが・・・(^^;)
そういえば、quartōには、4年生クラスの方のTa君が、「フランス語」で食いついていました(^^)。
フランス語は広い意味でラテン語と言えるかもしれませんね。