9/27 中学ことば

岸本です。

このクラスでは、いま太宰治の『人間失格』を読んでいます。
今回は、第二の手記に入りました。

第二の手記、特に今回読んだ前半部分は中学生になった葉蔵の話です。
故郷を離れたものの、幼年時代とかわらず人間を恐れていた葉蔵は、中学でもあいもかわらず道化を演じていました。
しかし、ある日同級生にそれが「バレて」しまったようです。
秘密を守ろうとして彼と仲良くなった葉蔵は、彼から「女に惚れられる」という「悪魔の予言」を授かることになるのです。
それに続いて、葉蔵の女性観が語られました。
やや偏見が入った内容ですが、部分的には、生徒さんも共感したようです。
もしかしたら、今までで、一番わかりやすかった場面かもしれません。

何人かの生徒さんは疲れていたようで、途中船を漕いでいましたが、休憩や雑談をはさみながら進めていきました。
伸び盛りで疲れているときでも、口や手を動かしながら、一緒に頑張って読んでいきましょう。
来週も、『人間失格』の続きを読んでいきます。